◎ワープスピードは「ドレフォン×ディープインパクト」という組み合わせ。かつてステイヤーズS(G2)を勝ったリッジマン(スウェプトオーヴァーボード×カーリアン)と同じく、父がダート色を帯びたアメリカンタイプの種牡馬、母は中距離血統という配合構成。アメリカ血統はスピードの持続力に優れているので、母方からスタミナを補給した場合、両者の長所が仔に伝わって強いステイヤーが誕生することがある。本馬はまさにそのタイプ。前々走のステイヤーズS(G2・芝3600m)は、前が離して逃げる難しい展開となり、最後差を詰めたものの4着。離して逃げた馬が後続の追撃を振り切って逃げ切り勝ちを収めたので、実力で負けたというより変則的な展開にやられたという印象が強い。前走のダイヤモンドS(G3・芝3400m)は、スタート直後に内の馬に寄られてバランスを崩し、超長距離戦にしては異例の上がり勝負となったため、位置取りの悪さを挽回できず3着に終わった。2戦続けて力を出し切っていない。関西遠征は3走前の古都S(3勝クラス・芝3000m)で一度経験し、見事勝利している。このメンバー相手でも十分やれる能力を備えている。
公開日時:2024/03/17 05:54