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展望:土曜の中京芝は開幕週としては時計が掛かっていました。日曜はもう少し馬場が乾いて時計が出ると思いますが、高速馬場にはならなそうです。やや時計が掛かっていた昨年と同水準だと考えて良さそう。基本的には開幕週らしく先行馬が有利。3月開催になった2017年以降、逃げ馬が7回中6回も馬券に絡んでいます。今年はドゥレッツァが初の59キロを背負うので、テンの速度に影響が出て後ろからになる危険性も少なくないはず。プログノーシスは出遅れ癖があり、常に後方からの馬。人気2頭に死角はあります。テンの速い馬が外枠に固まり、外から内の馬を被せて先行していく隊列になりそう。外から先行できる馬をセットで狙います。
◎7.ヤマニンサルバム前走・中日新聞杯は差し馬向きの流れ。3番手追走から勝ちきったのは強い内容です。開幕週とはいえインが良くない馬場だったので、外目から差してきたハヤヤッコには展開が向いています。前々走のオクトーバーSは最内枠を利して逃げて、縦長馬群に。差せない展開に持ち込んで逃げ切りましたが、重馬場で1.58.0で走破したのなら実力上位。札幌記念と函館記念は先行馬不利のレースで、馬場もかなり荒れていたので度外視にしても。中京では全6勝中5勝を挙げている巧者で、昨年時点では中京で無敗でした。昨年は人気を裏切る形になりましたが、今年はより力を付けています。
○10.アラタ前走・中山金杯は先行態勢に入ったものの、初角でゴチャ付いたことで後方まで下がる不利。不利を受けた馬が複数頭いましたが、その中でも最も致命的だったと言えます。直線でも最後は前が狭くなりました。13着とはいえ、0.7秒差と大きく負けてはいません。33.9秒の過去最速上がりをマークしてきた点も評価。前々走のオールカマーは鞍上が「追走に余裕がなかった」という話。調教からして「気持ちがなかった」とも述べています。道中、外目を追走するロスも響きました。前走で復調気配を見せているので、ここは度外視でも。3走前の函館記念はアオり気味のスタートで控える形に。0.6秒差とさほど負けてはいません。今回は昨年同様に先行させてくるはず。その昨年はインで前が壁になり、追い出しを待たされました。ここ3走行けなかったのは完全に訳ありにもかかわらず、人気急落。時計が掛かっているのもプラスで、昨年以上も期待できます。
▲8.バラジ去勢明け。去勢後は約6ヶ月でホルモンバランスが整うと言われていますが、5ヶ月ならまずまず。前走・毎日王冠は伸びずバテずで0.7秒差の9着。鞍上は「力の必要な馬場の方が合っている印象です」と述べていました。その点、今の中京はプラスでしょう。前々走の新潟記念は出負け。直線ではスペースがなく、残り1Fで大外へ。そこからはよく伸びてきましたが、外に出すまでにスムーズさを欠いた分の負け。力負けではありません。3走前の目黒記念はセファーラジエルがマクってきたことでペースアップが早いレースに。2番手追走から直線では2着ディアスティマに並びかけていく見せ場十分の競馬。残り200mを切ってから力尽きましたが、止まって然るべきレースだったので、6着なら十分に高く評価しています。近走の負けで評価急落。ここでも通用の力を持っているはずで、去勢効果にも期待して。
以下は無印の馬について。
1.シーズンリッチとにかく折り合いを欠く馬なので、前に壁を作って運べる最内は絶好枠でしょう。内枠で壁を作れた毎日杯で勝利しています。前走・菊花賞も折り合いを欠く競馬。インにいて、外から動いていく馬に交わされていきましたが、最後は盛り返して12着。距離不向きだったことを考えれば頑張っています。前々走の神戸新聞杯は外の2番手で壁を作れず。レコード決着の中、1.0秒差に踏ん張ったのなら悪くはありません。3走前の日本ダービーは遅い流れで外目を追走したものの、折り合いは比較的マシ。0.4秒差7着ならやはり力があります。今回は外から被されて位置を悪くしそうで。2.ワイドエンペラー前走の3勝クラス・コパノリッキーCは1000m通過63.6秒の超スロー。出遅れて後方からになり、32.8秒の最速上がりを使いました。0.4秒差4着は出遅れた分もあるので仕方ないところ。前々走も出遅れ。こちらは前に厳しいレースになり、上がり最速の33.3秒を使って5着。勝ったロードデルレイは重賞でもやれる馬で、3着リフレーミングは先週3勝クラスを突破しました。終い堅実で、スタートを決めれば相手なりにやれそうと考えていましたが、鞍上が新人騎手では流石に買いにくい。3.ドゥレッツァ菊花賞馬。前走の菊花賞は勢いを付けて前目に行った時に「飛ぶ!」と思いましたが、あの競馬で脚を溜めて圧勝したのは強い。勝ち時計の3.03.1も、L5の58.6秒も優秀な数字でしょう。前々走の3勝クラス・日本海Sは前が残る展開の中、直線一気で完勝。34.4秒の上がりは次点に0.5秒差を付けています。世代上位の実力は疑いようもないので、59キロだけ。今回、その59キロがテンのダッシュ力に響くだろうと考えて切ることにしました。4.プログノーシス前走・香港Cは出負け。ペースが遅く、インをタイトに回ったヒシイグアスが3着に頑張りました。プログノーシスはその2.3馬身後ろで、ポジション差が出たという印象。終いの脚色はメンバー1のものがありました。クイーンエリザベス2世Cも出負けしてスローにハマる形。運がありません。天皇賞(秋)は1000m通過57.7秒の超ハイペース。出負けして後方からになったものの、展開自体は向いて3着。1.55.8で走ったのだから実力確か。札幌記念はほぼ五分のスタート。空いたインを上がっていき、徐々に外へ。超好メンバーの揃ったレースで4馬身はやはり強い!昨年の金鯱賞はスローで馬群が凝縮してくれたとはいえ、前残りの展開をダントツの上がりで差し切り。川田騎手以外で勝てていない馬で、乗り難しいという話。川田騎手が継続騎乗なのはプラス。出遅れは癖で、今年も後方からになるのはほぼ確実。昨年より1キロ増えるのはマイナスで、捉え損ねる方にベットします。5.ブレイヴロッカー元々、サトノグランツやサヴォーナと差のない競馬をしていた馬で、高く評価しています。前走・京都記念はもう少し馬場の良い外目に出せると考えていましたが、折り合いも重視したせいか、内目を通る競馬に。直線も狭いところに突っ込んで3着とは差のところまで差してきています。実力が出せたとは思っていません。前々走はエアサージュの楽逃げを差し切ったのですから価値は高い。そのエアサージュは金鯱賞でもまずまず人気に推されるでしょう。元々は先行馬でしたが、5走前から差す形に。その分、勝ち上がるのが遅れましたが、その成果は出てきています。上位馬と力自体はそう差はありませんが、今回は控えて届かないと予想しました。6.ヨーホーレイクまだ現役とは驚きました。2年前の日経新春杯はハイペース。インも荒れていたので外目を回したことは不利ではありませんでした。ステラヴェローチェを撃破しているのだから力はありますが……。そのステラヴェローチェは先週、復活の勝利を挙げました。この中間は1月下旬から乗り込んでおり、プールと坂路主体でしたが、ここ2週はCWでも追って好時計をマーク。ブランクもネックですが、4歳時と同等の力を出せたとしても馬券に絡むのは容易ではないメンバーでしょう。9.ノッキングポイント前走・菊花賞は4角で下がってきた馬と接触して大きくバランスを崩しました。力を出しきれないレースになったので度外視。前々走の新潟記念はインをロスなく回る最高の競馬ができました。54キロも良かったはずなので、結果程は評価していません。3走前の日本ダービーは2番手以下がスロー。終いに追い詰める形の5着は評価できますが、レースレベル自体は低く、どれほどの価値があったのか。毎日杯は、勝ったシーズンリッチとは進路差の分で負けたという印象。シーズンリッチとほぼ五分だとは思うので、人気を考えればあまり買いたくない馬です。11.エアサージュ力はあるものの、決め手に欠くので2着続きでしたが、前走は1000m通過62.0秒で、L2は11.1-11.3の余力ラップに。これでは外を回した組は差せません。直線で内目から徐々に外に出していったのも好判断でした。勝ったこと自体は展開に恵まれてのものですが、そうでなくとも馬券には絡んでいたのでは。前々走は1000m通過62.0秒の楽逃げで、ブレイヴロッカーに差されました。先行して堅実ですが、ここは相手強化でもう少し着順を落としそう。昇級戦ということで過剰に期待されている人気にも映り、思い切って消します。12.ハヤヤッコ前走・中日新聞杯は開幕週からインが荒れていたので、外を回したことは不利ではなかったはず。幸英明騎手が「ピンハイをマーク」していたという話。ピンハイを33.9秒の上がりで交わしたことは評価する必要があります。差し決着になっているので、展開自体は恵まれました。オールカマーは本馬がマクったことでペースアップが早くなりました。残り1Fで止まったのは度外視で構いません。それ以前も大きくは負けておらず、中京芝2000mは得意舞台。57キロになるのもプラス。前走はペースにも恵まれており、今回は届かない方にベットします。13.レッドジェネシス3走前からセン馬になりましたが、近3走は全く見せ場なく敗退。追い切りで特別動いている訳でもなく、買う材料がありません。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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