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先週の阪神芝はコーナーで外目を回していた馬も比較的来ていました。インの見た目が荒れていても内が有利な阪神なのに、どうしてだろうかと不思議になりましたが、金曜時点でクッション値が9.2に上昇。含水率が高い状態で上昇したのですから、土曜には乾いてもっと上がるはず。おそらく先週は雨の影響で緩い馬場だったのでしょう。馬場が踏み固められてきたこと等含めて、イン有利に戻るだろうと予想しています。
◎3.コスモサガルマータ重賞を勝てる器だと述べていますが、どうも上手く噛み合ってくれません。前走は自信を持って本命を打ちましたが、休み明けだったこともあり、終始、力んで走っていました。あと、陣営が「慌てていかせると良くないので、勝った時のようにリズムを崩さずに走らせるのがいい」と述べていたにもかかわらず、鞍上の松岡正海騎手がスローを見越したのでしょうか、位置を取るために出していったのはミスだと言われても仕方ありません。とにかく、伸びなくても言い訳の利く敗戦でした。一回使ったことでガス抜きは出来ているでしょう。前走時は中間に坂路自己ベストを更新しており、力も付けてきているはず。前々走は超豪華メンバーだった元町Sで、逃げ馬も多く揃ったことから1000m通過が57.1秒の超ハイペースになりました。内から3頭目のところを早めに押し上げていく無茶な競馬に。後方待機組が恵まれたレースだったので、鞍上が勝ち急いだとしか言えません。逆に言えば、勝ち急げる程の力を持っている証拠。3走前は伸びにくくなっていたインを通した分の2着。4走前のセントライト記念の惨敗に関しては、鞍上が「手前を替える度にバランスを崩すので、体を起こしながらでした。ワンターンの方がいいと思います」と述べていました。今回の阪神芝1800mはほぼベストだと思われる条件。同条件の紫菊賞が非常に優秀で、L5が58.2秒の余力ラップ戦で最後方からまとめて呑み込んだ末脚が強烈すぎます。高速上がりを使える馬だけにスローになりそうなのもプラス。ここもまとめて呑み込める力を備えています。もしも……、ここでまともな競馬をして完敗するようなら、成長力がなかったと考えて評価を落とします。ヴィクトワールピサ産駒牡馬に見られる鈍足さを補った最高傑作だと評価しています。
○2.セブンマジシャン近走戦っている相手ではアイスグリーンやグランヴィノスが上に映りますが、セブンマジシャンの地力の方が上ではないか。内枠という点も評価して対抗にします。前走は1000m通過60.8秒で、馬場を考えれば少し速かった程度。前々走で前を捉え損ねたのもあってか、川田騎手がしっかり位置を取って競馬を運びました。あとは抜け出すだけという感じで着差以上の完勝。2着だったリミットバスターは2勝クラスではハイペースに巻き込まれてばかりですが、自分の競馬ができれば強い馬。3着マキシも高い持続力を備えている馬で、これらを相手にしなかったのは想像以上に強い競馬でした。前々走は1000m通過61.5秒のスローで前残り。本馬はインでなかなか動けなかったことが響きました。3走前のセントライト記念の4着を評価していて、クラシック路線に乗ってきた強豪を相手に4着は価値が高い。アイスグリーンやグランヴィノスは裏街道を進んできた馬で、それぞれ3歳重賞では理由はあったにせよ負けてきています。前走で位置を取ったのはプラスで、ここも後ろ過ぎない位置から堅実に差してくるでしょう。
逃げ候補のアウスヴァールは長期休養明けで陣営が弱気。もし仕上がっていたとしても、速い上がりを使える馬ではないので、決め手ある馬たちに差されると考えています。最内枠のポッドボレットも速い上がりを使えないタイプで、アイスグリーンとグランヴィノスしかいません。一点の馬連・ワイドも迷いましたが、まともに走ったコスモサガルマータが3着と半端な位置に留まることは考えにくく、馬連で3頭に流します。
☆5.アイスグリーン☆7.グランヴィノスアイスグリーンは前々走の元町Sでコスモサガルマータに先着していますが、これは後方で我慢していた分でしょう。16番枠でも下げたことで外を回すロスもほぼ防げていました。3走前の価値が高く、L2が10.9-10.9。これはいくら高速馬場でもなかなか出せません。着々と力を付けてきています。グランヴィノスの3走前・青葉賞は差し決着になったので位置を取った分。あとは休み明けの分もあったでしょう。前々走の上がり33.5秒は次点に0.6秒差、前走の上がり33.6秒は次点に0.9秒差も付けるダントツの数字。ただ、どちらも速い上がりを使える馬がいなかった・速い上がりを使える馬がハイペースに巻き込まれた、という理由があってのものなので過大評価は禁物。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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