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東京芝1800mの未勝利戦は、外枠の強い差し馬がどうも高いパフォーマンスを発揮できていないのが目立ちます。2月11日東京5Rの11.タンゴバイラリンは外枠から上がり最速は使ったものの、離された3着止まり。2月10日東京6Rの13.ショウナンナツゾラも、内を通した馬に交わされて3着止まり。どちらも内枠勢に足元を掬われています。今回は12.トゥルーサクセサーが該当する訳ですが、前走はスタートを決めて先団から競馬を運べました。とはいえ、今回は勝鞍が差し・追い込みの方が多いという稀有なタイプの菅原明良騎手に手戻り。スタート自体は上手な騎手ですが、ここも控えて足元を掬われる危険性があると考えて買いません。シンエンペラーよりも速い上がりを使えている馬なので普通に来る可能性も高いと思いますが、人気馬が来ても馬券を取れるワイドのメリットを生かします。
◎1.マイネルオーシャン絶好の最内枠を引いたマイネルオーシャンが逃げがすんなりとハナを奪えそう。新馬戦は少し悪い出でしたが、2.3戦目ではきちんとスタートを決めています。前々走は決して楽なペースではなかったというのに、L2を11.7-11.7でまとめて、ハナ差だけ敗れました。3着には4馬身差を付けましたが、その3着馬ダイシンアポロンは次走、東京替わりで好時計勝ち。やはり未勝利ではかなり上の存在です。前走はマイネルオーシャンとディマイザキッドが抜けているなと感じていたレース。こちらは1000m通過が59.7秒と、明確なハイペースになったというのに、L2を11.5-11.8でまとめて、ディマイザキッドを苦しめました。そのディマイザキッドは次走、共同通信杯で上がり最速を使っての4着と驚きの好走を果たしたので、やはり地力上位は明らかでしょう。トゥルーサクセサーと一騎打ちになったとしても、こちらが普通に勝てるチャンスがあるくらいには強いと考えています。
○2.ワオン新馬戦は出遅れ。1000m通過63.4秒の超スローで、馬群に取り付くのは楽でした。直線では10.7秒のL2区間で前に離されましたが、11.1秒のL1区間ではむしろ着差を縮めていました。しぶとく脚を使える印象です。勝ったのはシンザン記念を勝利したノーブルロジャーで、その33.3秒の上がりと0.5秒差の33.8秒をマークできたなら未勝利では実力がある方です。距離を延ばした前走は、4角を良い手応えで回ってきて、さあこれから!という時に前が詰まって全く追えず。伸びてきそうな雰囲気はあったので、まともなら上位だったと思われます。スタートが改善したのは好材料で、ここもスタートを決めて内の好位で運べればベスト。多少後ろからになってもしぶとい脚で差してくるでしょう。
▲7.ダノンタイムリー新馬戦は出遅れたものの、二の脚は付いて中団から。ズブさを見せて向正面では鞭が入っていた程でしたが、4角では前を射程圏に入れる位置まで押し上げました。伸びてはいますが、前に残られる形での4着。中山芝2000mでL2を11.7-11.7でまとめられては、簡単には差せません。なお、5着だったリュケイオンは土曜に1番人気に推されて、上がり最速をマークして差してきましたが、スローペースで前の馬に残られての4着。34.1秒の上がりを使って上々の結果だったので、それに先着したなら力は確かでしょう。一度使って軽さが出てきたという話で、前走のようなズブさは改善されるでしょう。追い切りでも時計を詰めてきています。こちらもスタートを決めて内に潜り込めればチャンスは十分でしょう。
他、5.ベストミーエヴァーは初戦で仕上げない国枝厩舎の馬で、更に上積みがあるなら来て不思議はありませんが、ルメール騎手鞍上で過剰人気になっているとは思います。ルメール騎手が乗った前走はスタートが悪く、行き脚も付かないという内容。前走はやや重とはいえ、余力ラップ戦でもなかったので、そこまで高くは評価していません。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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