今年は主力級が挙って海外へ。チャンピオンズCでは12番人気の低評価だったウィルソンテソーロや、出走すら危うかったオメガギネスが人気を集めているように、上位不在のためにメンバーレベルは高くない。その分、伏兵と主力級との差は、人気以上に小さいように思う。伏兵にもチャンスがある。
【本命馬】◎ペプチドナイル
非凡なポテンシャルを持ちながら毎度発揮できるわけではない…というのが本馬。その証拠にこれまでのダート成績は(7-1-1-8)。勝つか、負けるか。その要因のひとつは折り合い面の難しさで、昨夏の函館での連勝や前々走のように、逃げても控えても、とにかく自分のリズムなら能力を発揮する。
そんな本馬にとって大いに追い風になりそうなのは東京ダート1600m。この舞台は初となるが、自分のリズムで運びやすく、間違いなく合うはず。
枠並びも良く、本馬の外のタガノビューティー、キングズソード、スピーディキック、レッドルゼル、ウィルソンテソーロまでいずれも速い馬ではなく、被せて来る馬がいなければ確実にスムーズなレースができそう。能力さえ出せれば能力は今年のメンバーなら上位。距離短縮、初のダートマイルで巻き返しの一撃に期待したい。
~対抗以下&穴馬~
対抗にはオメガギネス。
本馬の良さはどんなレースでもできること。2戦目には出遅れて馬群を捌いて鋭く伸びて来てように、仮に多少遅れて差す形でも対応できる。距離短縮も歓迎。
3番手にドゥラエレーデ。
派手さはないが先行するとしぶとく、芝ダート問わず並んでからの勝負根性が素晴らしい。ホープフルS、チャンピオンズCでは差し返しも見せている。先行馬がながら、並んでの強さは東京でも大いに生きるはず。今回もムルザバエフ騎手が騎乗できるのは大きい。
キングズソードも侮れない。
前走は内枠で流れに乗れず。距離短縮はプラス、好枠を引けたので改めて期待したい。
ガイアフォースは掛かる気性を見てもダートは案外合うかもしれない。母父クロフネ、そして母父譲りの芦毛。ソダシもそうだったように、もともと東京ダート1600mは芝馬でも走れる舞台。
ウィルソンテソーロはどんなレースでもできるのが強み。今年のメンバーなら引き続き好勝負。
大穴で怖いのがスピーディキック。
昨年は詰まらなければ3着もあったかなという好内容。1800mだと掛かるのでマイル向き。昨年のかしわ記念は4コーナーで前が開かず完全に脚を余すなど、敗れたレースは不利か掛かるかのいずれか。地方よりむしろスピードが生きるこの舞台の方が合うのでは?
ミックファイアは昨春の状態にあるかどうかがカギだが、スピードのある馬で舞台は問題ない。上手くスタートを決めて流れに乗れれば。
押さえでタガノビューティーとレッドルゼル。
展開面がどうかだが、ともに差し脚は確実。得意舞台で押さえには加えたい。
~その他の馬~
イグナイター
→侮れない実力あるが、ココに入るとやや厳しいか。最内枠も微妙。マイルもベストより少し長い。
シャンパンカラー
→ダート適性に疑問残る上に、芝での実力も突出したものではなく、NHKマイルはいろいろハマった面もあった。
カラテ
→距離は悪くないが、やはり芝馬だろう。全盛期は過ぎた感もある。
セキフウ
→当舞台好走歴もあるが、ドハマりした昨年のエルムS以後は見せ場までは至らず。少し足りないか。
ドンフランキー
→1400mまでは対応できるが、さすがに東京マイルとなると少し長い。
アルファマム
→ハマれば末脚を使えるが、1400mまでじゃないと溜めが利かず、マイルは長い。
~買い方~
◎からワイド3連複。
タテ目で人気薄のスピーディキックからも少し押さえておきたい。
公開日時:2024/02/17 17:19