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先週の京都芝の内回りは、スタート後から馬場の良い外を通せる外枠の馬が有利になっていました。
外回りだと内枠の馬も外に出しやすいことで枠の有利・不利は出ておらず、この違いには注意が必要です。
「自信あり」の候補レースとしておいたこの飛鳥Sは、狙っていた馬が絶好枠を引いてくれました。

◎10.ラスマドレス
ラスマドレスは休みを一度叩いた3走前から覚醒。
その3走前はL5が57.7秒とかなり速くなり、高い持続力が求められたハイレベル戦です。
後方からマクり気味に進出したラスマドレスの上がり33.8秒は次点に0.8秒差も付けるダントツの数字でした。
2勝クラスもすぐに突破すると考えていました。
昇級戦となった前々走は、現役屈指のマクり馬ファジェスがマクったことで1000ｍ手前からペースアップするレースに。
L5が57.1秒とスプリント戦並みに速くなった中、キミノナハマリアに2馬身差を付ける完勝。L2も11.4-11.3の加速ラップで余力十分の勝ち方でした。
にもかかわらず、今回、3番人気想定なのはありがたい限りです。
前走は、本当に3勝クラスなのか！？と驚くほどの好メンバーが揃った元町S。逃げ・先行馬も相当集まり、1000ｍ通過57.1秒の超ハイペースに。
レースは出遅れて後方からになり、4角で外から押し上げていく競馬になりました。伸びてはきましたが、動いた分、脚色が鈍くなった印象です。
動かなければもう少し切れる脚を使えたでしょうが、人気馬の宿命で動かざるを得なかったのでしょう。
0.4秒差ならそう負けておらず、3勝クラスにも十分に目処の立つ結果だったと言えます。
陣営はワンターンに敗因を求めている通り、やはりツーターンコースでこそ。
京都は差しの届く馬場ですが、今回、ハイペースで逃げるマテンロウアレスがいるからには展開も向いてくれるはずです。
万が一、ペースが緩んだとしても自分から位置を押し上げていける馬。
ここは勝ち負けできるでしょう。

○11.キミノナハマリア
武豊騎手は今年、Bコースに移行後の京都芝で無類の強さを誇っており、12回乗って9回馬券に絡んでいます。もはや武豊騎手の庭だと言えるでしょう。
キミノナハマリアの前走は重馬場でかなり時計が掛かっていました。
6F目から11秒台を刻み続けるラップになり、先行馬は不利だったにもかかわらず、6馬身差の大楽勝。
重馬場の新馬戦を快勝した通り、馬場も向いたのでしょう。
京都は先週、Cコース替わりでだいぶ馬場が回復して時計が出ていましたが、まだまだタフな水準。
2.3.4走前は高速馬場だったので、より時計の掛かる馬場に替わってラスマドレスを逆転できるかどうか。
武豊騎手ならペース判断に狂いはなく、ハイペースに巻き込まれることはないでしょう。

▲6.カネフラ
カネフラの前走は約半年振り。
休んだことでパワーアップしたという印象です。
マイペースの逃げを打てたクレバーテーストと、1勝クラスが超好時計勝ちだったラレーヌデリスを撃破したのなら本物です。
時計の掛かる馬場も問題にしない馬で、叩いたことで上積みもあるという話。
ここも堅実に差してくるでしょう。

以下、なるべく外枠寄りの差し馬勢に流します。

☆5.ニホンピロキーフ
前走・超好メンバーの揃った元町Sで7着なら目処は立ちました。1800ｍまで距離を短縮して勝ち上がった馬だけに、2000ｍがカギ。
☆7.リフレーミング
前走は勝ったロードデルレイが強すぎましたが、0.4秒差。2~4走前は0.2秒差とさほど負けていません。休み明けでも乗り込み量は十分すぎるほど。堅実で。
☆8.エニシノウタ
2勝クラス勝ちはファジェスのマクりがあってペースアップ。展開に恵まれてはいますが、坂の下りを生かして差し切り。3.4角でモタモタするところがあると陣営が述べている通りで、京都向きだと見ています。前走と3走前は重賞で、前々走は馬場の悪いインを突く競馬に。
アカイイトの全妹なので、まだまだやっていけるはずで。

1.エアサージュはハイペースを先行する形でも粘れる馬ですが、前走は最内枠から1000ｍ通過62.2秒のスローの逃げを打っても粘れず。
堅実ですが、決め手に欠けます。
今回は内枠で馬場の悪いところを通らされそうな点が不安なのと、決め手ある馬が揃ったのでまとめて交わされてしまいそう。
思い切って切ることにします。

ラスマドレスとキミノハナマリアが本線ですが、ワイドでは配当が安くなりすぎる危険性があり、三連複ボーナスを狙います。
1.2番人気が被るようなら、ラスマドレスの単勝も購入しておくことをオススメします。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。