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過去の京成杯は差し馬が有利。過去10年で逃げて残したのは2021年のタイムトゥヘヴンの2着のみ。枠順はフラット。過去10年では1番人気が7回馬券に絡んでいる通り、枠よりも強い差し馬を狙うべきなのでしょう。ただ、今年は超高速馬場が継続しており、2000mにおいても内枠がよく来ています。距離延長馬もよく来ていますが、毎年馬券に絡んでいる同距離ローテがベター。気になるのが土曜に中山で降った雨。予報では約10ミリ、雨と雪が降ったそうです。とはいえ日曜、芝が開催されるのは午後からで、それまでにある程度乾いているでしょう。雨が降っていた土曜12Rも内枠が有利になりました。レースによる馬場の痛みは抑えられたと考えられます。また、日曜は直線強い追い風が吹くので差しが更に決まりやすくなるでしょう。ここは逃げ・先行で勝ち上がってきた馬が多数。控えても鋭い脚を使える馬がベターだと考えて予想いたしました。
◎6.アーバンシック前走・百日草特別は出遅れましたが、相当強い競馬をしています。後半5Fは58.6秒と水準以上の速さになりましたが、驚かされるのがL5地点からどんどん加速していくラップになったこと。アーバンシックは終い10秒台で差してきています。後半5Fに関しても57秒台だったはずです。持続力・瞬発力ともに秀でたラップを刻んでおり、今の高速馬場の中山は望むところでしょう。新馬戦は後半2Fが11.2-11.3の余力ラップを差し切りました。現時点ではレガレイラと並んでスワーヴリチャードの最高傑作と考えています。
○15.ジュンゴールド新馬戦は残り200mだけで突き抜ける強い内容でした。終い11秒台前半を使っており、余力十分の差し切り勝ち。2戦目は後半5Fが57.8秒、後半4Fが45.8秒で、ラスト2Fも11.0-11.4で逃げ切り。相手も決して弱くありませんでした。2着以下の馬も評価している中で、3馬身半差はさすがに強い。今回は大外枠がカギ。能力でアーバンシックとタメを張れるのはジュンゴールドのみだと考えていますが、大外枠を引いてくれました。これでアーバンシックの勝利確率が上がり、ジュンゴールドは2.3着までだと考えることができました。クラシックを控えている以上、再度、逃げることは考えづらく、外を回されて多少脚が鈍ってくれるでしょう。
☆2.バードウォッチャー新馬戦はラスト2Fが11.5-11.3の加速ラップに。この流れを余裕の手応えで差し切ったのは強い内容です。ただ、ここまで上位人気になるとは全く想定していませんでした。アパパネ産駒という点が影響しているのでしょうか。新馬戦は瞬発力こそ見せたものの、持続力の保証があるレースラップを刻んでおらず、押さえるとはいえ、飛んで欲しいのが本音です。
☆8.ハヤテノフクノスケ新馬戦の後半5Fは58.6秒、後半4Fは46.1秒、ラスト2Fは11.2-11.5の余力ラップ戦に。勝ったミスタージーティーが終い凄まじい脚を使ったのが際立ちますが、この馬も十分に強い競馬をしています。2戦目は時計の掛かってきていた京都で加速ラップ。35.2秒の上がりは次点に0.5秒差を付けるダントツの数字で、5馬身差の圧勝。強い。
☆11.マイネルフランツ新馬戦は強い直線の追い風で芝全レースが加速ラップになった中山。直線では狭くなる不利がありました。勝ったトロヴァトーレが葉牡丹賞も連勝していると考えれば、力は示した一戦だと言えます。2戦目は余力ラップではなかったものの、ラスト2Fを11.3-11.5でまとめての勝利。瞬発力ではやや分が悪そうです。3戦目の前走・葉牡丹賞は余力ラップ戦で、差してトロヴァトーレの2着なら評価。決め手で上位に劣る点がどうかも、3着辺りなら。
☆12.グローリーアテイン新馬戦の後半2Fは10.9-11.2で、これを差し切ったのは評価できます。3着以下に3馬身半差を付けたのも良いでしょう。力はあるはずですが、距離延長もあってか見くびられたオッズになっています。
☆14.ダノンデサイル新馬戦はラスト2Fが11.1-11.2の余力ラップ戦。0.8秒差とはいえ、出遅れた分の差が出た印象です。2戦目はスタートを決めて、ある意味順当勝ち。3戦目の京都2歳Sも出遅れ。ハイペースで展開には恵まれたものの、終いの伸び脚は1番で、もう少しあれば差し切っていた可能性まであります。進路を切り替えるロスが響きました。
以下は無印の馬について。
1.ニシノフィアンス新馬戦のラスト2Fは11.5-11.9で逃げ切り勝ち。ただ、終いは2着馬に急追されています。まだまだ高速馬場の水準だった中山を考えれば、もう少し速い水準でまとめて欲しかったところです。3.レイデラルース2戦目は出遅れからリカバリーする形で先行。やや負荷が高かったとは思いますが、瞬発力に欠けるという印象です。勝った3戦目はハイペースを先行抜け出しも、後半が掛かっていました。相手も強かったとは言えず、あまり評価していません。4戦目の葉牡丹賞は先行粘り込みで3着。持続力は高いのでしょうが、決め手に欠くのでここでは差されるでしょう。前走で先着されたマイネルフランツの他にも沢山差し馬がいるここでは厳しいと考えました。4.エコロマーズ福島の新馬戦は3着馬に並ばれてから差し返す勝利で、2着馬が次走勝ち上がったことを考えれば及第点。2戦目のアスター賞は、デムーロ騎手が乗って出遅れ。早めに押し上げて5着なら悪くはありません。前走・サウジアラビアRCは強敵相手に5着なら悪くはありませんが、シルバーステート産駒らしく決め手に欠く印象です。2000mは問題なさそうですが、他が強くて。5.ロジルーラー:競走除外7.ロードヴェスパー2戦目はハイペースを差す形で展開は恵まれています。直線で狭くなる場面こそあったものの、36.5秒での上がり最速はどうでしょうか。レイデラルースを評価していないだけにこの馬も評価するには至りません。3戦目は2番手から抜け出す競馬で勝ち上がり。ラスト2Fが11.2-11.7では、上位層に劣ると考えます。9.アスクナイスショー新馬戦は後半2Fが11.2-11.3の余力ラップ戦に。0.8秒差は位置取りの差が出た印象で、そう悪い競馬ではありませんでした。勝ち上がった2戦目は早め先行から押し切り。2着馬に並ばれてからも交わさせるような様子はなく、差し馬台頭の流れを勝ったのはある程度評価できます。とはいえ、ここは相手が強力すぎて前走のラップでは通用しないでしょう。10.コスモブッドレア新馬戦は後半5F58.4秒、後半4F46.3秒で水準以上だったボルケーノ戦。2番手からなだれ込む形の2着とはいえ、それなりに高い持続力は見せたラップです。2戦目は逃げて楽勝。タフだった福島で後半3F全て11秒台でまとめたのは評価できます。3戦目の前走・葉牡丹賞は、超高速馬場だった中山とはいえ、後半5Fが58.7秒なら水準以上。ラスト2Fも11.3-11.4の余力ラップ戦です。0.4秒差4着ならそれなりに評価は必要ですが、先着された2頭がいるメンバー構成では……。13.ドゥレイクパセージ新馬戦は、時計が掛かり始めていた札幌でラスト2Fを11.4-11.5でまとめたのは立派です。2戦目の芙蓉Sはラップで強調すべき点がなく、低レベル戦だったと見ています。同日の未勝利戦より0.4秒速いだけではどうでしょうか。また、逃げて3着というのはやや印象が悪くて。
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