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先週の中山ダートは相当にタフな差し馬場でした。冬場のタフなダートが到来したという印象です。特に1800mで顕著でしたが、1200mも差しが届きやすいと考えて良いでしょう。未勝利戦のダート1200mはまだ先行力だけでギリギリ通用するようですが、クラスが上がれば上がるほど差しが届きやすくなるのがダート路線の構造です(ダートは逃げ・先行馬が勝ち上がりやすいため、上のクラスほど逃げ・先行馬が過多になり、差しが決まりやすくなる)。先週は未勝利を除けば、ダート1200mが2Rしかありませんでした。日曜12Rは加速ラップで先行馬が残しましたが、今のダートで加速ラップを刻めたのはハイレベル戦です。月曜7Rの方は出遅れて最後方から競馬を運んだイルザが2着に間に合いました。1.3着こそ先行馬だったものの、4~8着には差し馬が台頭。金曜の含水率は先週よりも1%ほど上がっていますが、それでも2.9%しかありません。引き続き、差し馬場継続だと考えています。
◎6.デュードメール休み明けになりますが、2走前は休み明けで快勝しています。最終追い切りで遅れている点は、大きく追走した分なので問題はないでしょう。2.3走前も大きく追走して遅れています。前々走のレース内容が破格。スタートでは好発を決めてすぐ控える競馬に。直線では逃げたパワポケビーが後続を完全に振り切りました。終い12.9秒とパワポケビー自身もそう止まっていないというのに、残り200mだけで8馬身ほどあった差を一気に差し切り。デュードメール自身は急坂部分の残り200mで11秒台を刻んでいたと思われます。上がりの35.7秒は並の馬では出せない数字で、1.11.2の勝ち時計も優秀。この脚を使えるなら馬券は外さないでしょう。一度地方に移籍してから中央に再転入した馬。再転入初戦の5走前は最内枠で出が悪く最後方からに。それでも急坂部分での伸びは際立っていて、0.4秒差。4走前はスローペースを先行したものの、逃げ馬に後半2Fを11.9-12.5と芝並みのラップでまとめられて万事休す。3走前は重馬場で届きませんでしたが、終いの伸び脚は図抜けていて完全に脚を余した格好に。前走は11.6秒のL2区間で離されましたが、12.2秒に失速したL1区間で盛り返してきています。急坂部分を苦にせず鋭く伸びてくるところを見る限り、完全に中山向きです。スタートも上手で、後方になりすぎません。今回はダテボレアスにキュートヘスティアという逃げ馬がいて、先行タイプも多くいます。中山ダート1200mで圏外に飛ぶことは考えづらく、自信の本命とします。
○5.ヤングワールド1200mへの短縮が大成功。前走は終い12.4秒を差し切る余力十分の完勝で、1.11.2で走りながらまだ時計短縮の余地があるならここでも上位でしょう。7走前の東京ダート1600mで6着した時の走破時計が優秀で、1勝クラスでは上だと注目していた馬です。前走は距離短縮で結果を出したのだからそのまま信頼できますが、問題は砂を被った時。2.3走前は砂を被って折り合いを欠くような仕草を見せていました。鞍上の内田博幸騎手は比較的、砂を被せるタイプの騎手なので多少は不安が残ります。好位の外目に出せそうなので問題ないとは思いますが、絶対視はしません。
▲12.ロレンツォロレンツォは終い堅実も、追走力が課題の馬。ただ、ここ2走は35.4秒と過去最速の上がりをマークしており、3走前の長期休養明けを機にパワーアップしているのかもしれません。前走は出遅れて最後方から。終い35.4秒の脚は使いましたが、後半2Fが12.3-12.6と前も止まってくれませんでした。今回は前が止まってくれそうなのと、12頭立てで馬群も捌きやすいはずです。どうせ後方からなので、芝スタートを長く走れる外枠はベターでしょう。脚質が脚質だけに安定して買える馬ではありませんが、今の差し馬場なら崩れないはずです。
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