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今の時期の3歳ダート未勝利は「差せる力」がない馬が多く、その結果、前残りになりやすいと言えます。ですが、日曜2Rは後方からの馬が3着、3Rは1.2番人気の馬が逃げ・2番手からの競馬で失速して差し馬が台頭しました。どちらとも1000m通過64秒台と、通常なら決して速くはないラップでした。差せる力のある馬が揃ったメインのポルックスSでは後方からの馬が4着まで独占。中山ダートは相当タフで、強い馬でなければ先行しても止まると考えて良さそう。ダートは先行有利である以上、先行馬が人気になりやすいため、ダート差し馬場は人気薄が来やすく非常に儲かりやすい。日曜に僅かに雨が降ったようですが、馬場に変化はさほどないでしょう。月曜の中山ダートは差しを徹底的に狙います。
まず、人気想定の2.アデランテについて。この馬の前走は稍重でしたが、先行して2着に残ったダノンマカルーが日曜、圧倒的な人気を背負い、逃げて飛びました。前走のレースラップの後半4Fは12.3-13.0-13.3-14.0と完全に止まっている訳ですが、それでも残せたのは差せる馬がいなかったからでしょう。ダノンマカルーは稍重からタフな良馬場に替わったことで、更に失速したものだと考えられます。であるならば、前走逃げて3着まで失速したアデランテも同様に危険なはずだと考えています。今回も逃げて飛ぶと考えて軽視。
◎6.ウェットシーズンウェットシーズンの新馬戦は後半4Fが49.7秒の余力ラップ戦。後半2Fも12.0-12.3で、L1・L2基準もクリアしています。スタートは出遅れたものの、二の脚が速くて中団に。そこから伸びずバテずの5着となりましたが、ハイレベル戦だったので悲観する内容ではありません。6着だったメイショウアラセツは日曜に京都ダート1800mで6着でしたが、前残りの中、後方から上がり2位の脚で差してきたので悪くありませんでした。重馬場から良馬場替わりでも全く同じ走破タイムで、パフォーマンスは上げています。ウェットシーズンは1番人気に推された素質馬ですが、534キロの大型馬。叩いたことで絞れて、最低限、パフォーマンスは上げてくるはずだと考えています。また、今のダートをこなすには馬格も重要なはずなので、大型馬という点もプラスでしょう。陣営は「1度使って腰回りがしっかりしてきましたし、中身も良くなっています。前走が実力ではないはず。2戦目で改めて」と前向きです。二の脚が速いので位置をそう悪くすることはないはず。中団から前目に付けて差して来るだろうと予想します。
○7.プレジールプレジールの前走はアデランテが3着だった未勝利で4着。逃げたアデランテに対してこちらは4番手に付けたのですが、上がりではアデランテが41.0秒で、プレジールが41.4秒。上がり時計では負けているものの、勝負どころで離された分で、終い14.0秒の区間ではむしろ差を詰めていました。これならよりタフな馬場になってアデランテが止まったとしても、プレジールの失速幅は少なく済みそうです。実際、前々走はよりタフな良馬場で、控えて差してきています。時計としても前走の1.56.4に対して、前々走は1.56.1。馬場差を考えれば、前走は稍重でパフォーマンスを落としているので、よりタフな馬場が向くと見て。
▲7.ティアップファイトティアップファイトは新馬戦で出遅れて後方から。タフな馬場で上がり38.8秒ならまずまず良い方で、中距離のカテゴリーではこのメンバーで2位の上がりになります。スタートを決めてもう少し位置さえ取れれば、2戦目で変わり身を見せても良いでしょう。
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