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先週後半の阪神芝は雨の影響でインコースが荒れていましたが、今週はBコース替わりになります。JRAの画像を確認する限りでは、悪い部分はおおよそカバーされていますが、直線は外目の方が伸びそう。コーナーはインをロスなく回して、直線で外目に持ち出せるのがベストでしょうか。阪神カップは阪神芝1400mの傾向通り、内枠先行馬が有利。外枠から好走している馬は、外から逃げた馬や先行した馬が中心で、外枠の差し馬は明確に不利になっています。今年は徹底逃げ馬不在で、外枠に人気馬が固まる面白い枠の並びになりました。内枠の先行馬を中心に狙います。
◎7.ダディーズビビッド「コーナーでスピードが落ちない」という理由から左回りを中心に使われていますが、3走前・阪急杯は1.19.5の好時計で2着。前々走・高松宮記念は思いの外、楽に先行できたのですが、外差し馬場になって惨敗。前走の京王杯SCは差し馬向きの流れで3着と地力が強化されてきている印象です。ラスト2Fを11.0-11.4と、まだ伸びているラップで負けたのだから、単に切れ負けだったと言えます。中京芝1200mでは1.06.8、1400mでは1.19.6で走破しており、持ち時計も上位です。休み明け成績がひと息ですが、よく精査してみると負けて仕方ないレースばかり。特に昨年のセントウルSはメイケイエールがレコードで勝利を収めましたが、ダディーズビビッドはコーナーで内から3頭目のところを回されるロスが響きました。それで3着とはタイム差なし、勝ち馬と0.6秒差なら評価はむしろ高めるべき。乗り込み量は豊富で、いつもの休み明けとほぼ同じ調整で挑みます。かつては追走力に難がありましたが、キズナ産駒らしく今年になって成長しているのでしょう。実力のある人気馬が外枠に入ったことで、相対的に枠の有利度がアップ。この枠なら崩れないだろうと考えて本命といたします。
○4.ウインマーベルスタートがあまり良くない馬で、3走前のキーンランドCはスタート後に挟まれる不利もありました。殿負けは度外視で構いません。前々走のスプリンターズSはハッキリと出遅れましたが、空いたインをスルスルと上がっていっての6着は好走だと言えるでしょう。前走・スワンSはスタートはやや悪かった程度。最後まで伸びてはいますが、前も止まらないラップになって5着。高松宮記念は極悪馬場で、シルクロードSは外枠のロスが響きました。1400mも守備範囲の馬で、3歳時の橘Sは終いが11.7秒と止まっていない水準でまとめて、1.19.3はレコードに0.1秒差まで迫る超好時計で勝利を収めました。4走前の京王杯SCではダディーズビビッドに先着して2着、昨年のスプリンターズSでも2着と、スタートさえ決まれば勝ち負けできる力は備えています。
▲3.エエヤン速い上がりに対応できないことから、阪神内回りに替わることはプラス。前走・マイルチャンピオンシップは伸びないインを通しながら、残り200mまでは良く残っていました。先行馬壊滅のレースになったので、10着はまだ良い方でしょう。前々走の毎日王冠では、トップクラスのマイラーに交じって0.6秒差。残り200mまでは頑張っている好内容でした。ここ2走の内容からも距離短縮はプラスに働くはずです。テンも速く、安定した先行力を持っていることから追走面の不安もありません。3走前・マイルCは伸びないインを突く競馬になりました。1400mはバッチリ合うと考えて3番手評価とします。
☆10.グレナディアガーズここ2走は出遅れながらも僅差まで迫っており、やはり地力は上位。3走前の阪急杯は、内枠を活かさず外目を追走する鞍上の安全策が裏目に出ました。持続力の鬼だと考えており、阪神芝1400mはベスト条件です。スタートさえ決めれば、引退の花道を飾る可能性は十分あります。
☆13.ママコチャマイルよりは1400mが良い馬で、安土城Sの1.19.0は日本レコードタイで圧勝。前々走の北九州記念は外目を回すロスが響いての2着。前走・スプリンターズSは早めに抜け出した分、マッドクールに迫られましたが、差し返す勢いで勝利を収めました。能力はナンバー1で、定量戦で走れるのも有利でしょう。とにかく枠がカギです。
☆14.アグリ前走・スプリンターズSはスタートイマイチで後方から。道中も外目を回りましたが、終いは鋭い脚で追い込んできました。前々走・セントウルSも控える競馬で2着でしたが、鞍上の横山典弘騎手がそういう競馬を選んでいる、という印象です。チェアマンズスプリントプライズは外々を回されてロスの多い競馬に。差し決着になった高松宮記念は先行馬で最先着と、力のあるところは示しています。とにかく阪急杯が好時計で、1400mがベストでしょう。この馬も枠がカギになります。
☆17.ウイングレイテスト2走前からブリンカー着用。前走・スワンSは先行馬の大半が崩れるレースで2番手から抜け出し。前々走・京成杯AHは中緩みのないラップを2番手から付いていく形であわやの競馬。終いは11.6秒でまとめて止まっていません。ブリンカー効果は絶大なようで、徹底逃げ馬のいないメンバー構成もプラスです。大外枠ですが、逃げてしまえばロスはありません。
以下は買わない馬について。
1.ダノンスコーピオン極度の不振で手が出にくいのが本音。今回はブリンカー着用で挑みますが、陣営は「まだ動きが物足りない現状」と弱気。買いにくくて……。2.ミッキーブリランテ大きくは負けていない馬ですが、追走力が足りません。馬券内に来られるほどの速い上がりを持っておらず、道中の押し上げも利かないコース。好枠でも今回は厳しいと考えます。5.ルプリュフォール出遅れ癖こそありますが、上がり最速ばかりマークしている馬。とにかく展開が向くかどうか。今回は前が有利と見ているので買いません。6.ピクシーナイト前走は初ブリンカーで、課題のスタートは決めました。やや力んで走ってはいましたが、イマイチ伸びきれないまま終わりました。1400mへの延長で先行できる可能性はありますが、前走力んでいただけに距離延長も不安で……。8.グレイイングリーン4走前の米子Sでは勝つかのような勢いで進出しましたが、伸びを欠いて3着。この内容からもマイルはやや長いのでしょう。前走は枠にも恵まれての2着。前々走はスタート後に挟まれる不利。3走前は馬場の悪いインに進路を取った分の差です。それ以前はマイルを使っていましたが、春の阪急杯では外目を追走しながら好時計の4着。通用の力はあるだけに、届くかどうかでしょう。この馬も届かないと考えています。9.エイシンスポッター1200mでは届くかどうかの馬で、差し損ねている内容が多いことからも1400mの延長は向きそうではあります。母系もスプリント血統ではありません。ただ、やってみなければ分からないというのが本音。追い込み脚質も不利だと考えています。11.ホウオウアマゾン雨などで時計がかかってくれた方が良い馬で、ムラ駆け傾向のある馬です。今回は休み明けがカギ。追い切りでは併せ馬で遅れが目立っており、陣営も弱気。今回に関しては手が出ません。12.ララクリスティーヌ前走・スワンSは外に出した分、内をロスなく回ったウイングレイテストに届かなかったという印象です。鞍上が「1400mの方が競馬がしやすい」と前走後に述べていました。1400mではほぼ崩れていませんが、今回はメンバーが強力。不利な枠から差して来られれば本物でしょう。15.ロータスランド前走は岩田康誠騎手がほぼ最後方まで下げてインに入れる好騎乗。岩田康誠騎手のイン突きは外枠の時こそ怖く、4走前の京都牝馬Sも大外枠からインに入れてきました。控えて末を活かした方が今では良さそうですが、ここは届かないレースになると見ています。16.アサヒ前走は1400mに短縮して久しぶりの勝利を挙げました。ラスト2Fは11.1-11.3と止まっていない中、差し切った点は評価できます。時計の短縮もまだ可能です。出遅れ癖が直った訳ではないので、スタートがカギ。吉田隼人騎手の時は好発を決めているので、悪くはないでしょう。とはいえ、この枠で先行できるほどテンは速くなくて……。
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