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中京芝2000mは内枠が圧倒的有利。
スタート後に急坂を通過するのでスローになりやすいコースですが、中京は起伏の激しいコースのため、多少流れれば差しも十分決まります。
今年はユニコーンライオンが逃げて、ドルチェモアがそれに付いていく形になりそう。
人気の先行馬のヤマニンサルバム、ホウオウビスケッツ、リューベックらが追いかけていくと思いますが、これらは控えて味が出るタイプではありません。
これらがこぞって先行していくとなるとペースアップするだろうと予想しました。
今年は差しが決まる方にベットします。
◎2.カントル
前走はスタート直後に落馬。
前々走は大逃げのある超ハイペースで展開・相手に恵まれましたが、まだ33秒台の上がりを使えるので衰えてはいません。
3走前はコーナー・直線で外と回して不利。目黒記念は先行不利の流れで、前目に付けた分、バテた印象です。
メトロポリタンSは最後に勝ち馬を追い詰める好内容。
日経賞は不良馬場だったので度外視。
昨年の同レースは外目を回されるロスが響きました。
陣営はムラッ気のある馬だと考えているようで「集中して走れれば重賞でもやれるはず」と述べています。私も通用する力はあると考えています。
人気馬が外枠に固まった中、内枠からすぐにラチ沿いを確保できるのは大きなメリットになります。
イン差しで馬券内に来ると考えて本命とします。
○9.ユーキャンスマイル
前々走の新潟記念はスローからの後半4F戦になりましたが、後半が速かったので外を回すロスが響いたレースです。
ユーキャンスマイルは終始、外を回して2着と1番強い競馬をしています。
前走・アルゼンチン共和国杯は後ろすぎました。また、陣営が「今なら2000mぐらいの方が良い」と述べています。
モリス騎手の特徴については把握していませんが、短期免許で来られるくらいなので腕は確かでしょう。
この馬も比較的インに潜り込みやすい枠という点を評価します。
▲6.マイネルファンロン
障害入りしましたが、3走前の鳴尾記念は出遅れて外目を追走するロスの多い競馬。終いまでしぶとく伸びていて悪くない内容でした。
昨年の宝塚記念も出遅れて外目を押し上げていくロスの響く競馬。5着とかなり強い競馬をしていることから、もう8歳とはいえ、どこかで穴をあけてもおかしくない存在。
力は確かで、障害帰りとはいえ、状態面も良いという話です。
タフな競馬を得意としている馬なので、ハイペースになってレース上がりがかかれば、浮上してくると考えて単穴とします。
△15.ピンハイ
春は馬体減に苦しみましたが、立て直した前走・カシオペアSではしっかり巻き返しました。
関東圏だとまだ不安が残りますが、輸送距離の近い中京なら馬体の維持は問題なさそう。
オークス4着の内容や、エリザベス女王杯で残り200mまで頑張っていたことから、2000mは守備範囲のはずです。
力は上位で、追走力も付いてきました。
15番枠で外目を回されそうな点が不安ですが、差し馬の中では能力ナンバー1だろうと考えて4番手評価にします。
☆10.リューベック
前走・中山記念は大外枠で終始、外々を回されて位置も取れないという大きなロスがありました。それで勝ち馬と0.2秒差まで迫ったのはかなり強い内容だったと言えます。
前々走はラスト5Fが57.8秒で、ラスト2Fも11.1-11.3とかなり速い数字。
アルゼンチン共和国杯を完勝したゼッフィーロを封じ込めており、重賞で通用する力は間違いなくあるどころか、ここでは力上位でしょう。
最終追い切りは栗東坂路で自己ベストを大幅更新。騎手騎乗とはいえ、馬なりでした。
前走が控えても好内容だったことから、先行馬で来るならこの馬と考えて押さえます。
☆16.スパイダーゴールド
前走の敗因は暑さで、前々走は不良馬場だと陣営が明言。
4連勝の時計・ラップ面からオープンでも上位の存在ですが、近2走の惨敗から「オープンでは足りない」と考える人も少なくないはずで、多少オッズが甘くなってくれそうです。
外枠が不安ですが、鞍上の鮫島克駿騎手はインにこだわる競馬が持ち味。
ここは鞍上の好騎乗に期待して押さえることにします。
以下は買わない馬について。
1.ユニコーンライオン
近5走は全て展開不利。
京都記念は3F通過34.6秒のハイペースから、中盤大きく緩ませる逃げ。こういう中緩みの大きいラップは基本的に逃げ・先行馬不利になりがちです。
残り200mまではドウデュースの2番手付近で頑張っていたのは及第点。
スローになりやすい中京芝2000mなので、恵まれる可能性もあるかとは思いますが、今回は差しが決まる方にベットしたので消します。
3.ドルチェモア
昨年の朝日杯は戦前からメンバーレベルが低いと言われていました。
出遅れたオオバンブルマイがオーストラリアで勝利したのが目立つくらいのメンバーで、古馬オープンで活躍している馬はゼロ。
2000mで良さが出てきそうなラップも刻んでおらず、厳しいと予想します。
4.シュヴァリエローズ
3走前の関越Sはインでじっと我慢できて展開に恵まれての3着。
重賞では厳しいと考えていますが、イン差し競馬で恵まれるのはこの馬も同様。少額、押さえておく手もあるかと思います。
5.サトノエルドール
瞬発力型のディープインパクト産駒らしく、7歳になって武器の瞬発力は失われています。
陣営も障害を使ったり、距離を延ばしたりする工夫を重ねていますが、掲示板までが精一杯。
時計の出る馬場で、しかも重賞では厳しいでしょう。
7.ヤマニンサルバム
前走は最内枠から逃げて縦長馬群になり、差せない流れにしました。逃げ切り自体は恵まれてはいますが、重馬場で1.58.0は優秀です。
金鯱賞はやや足りないのかと感じさせましたが、元々、中京コースは4勝を挙げている得意舞台。
今なら通用しそうだとは思いますが、前走はあくまでも自分で逃げての内容です。今回は逃げられないだろう点、差し有利になるだろう点を踏まえて消します。
8.ホウオウビスケッツ
フリージア賞を高く評価しています。ラスト5Fの57.7秒はかなり速い数字で、持続力の高さを示しました。
ダービーは大逃げの2番手で恵まれてはいますが、後続がスローになりすぎて切れ負けした印象です。
とはいえ、見せ場十分でした。
成長面や56キロを踏まえれば、ここでも上位の存在でしょう。
ただし、陣営が「毎日王冠を目標に一旦、入厩したが、夏負けで再放牧。いい格好に仕上がっているが、気持ちの面で休み明け感がある。一番良かった前走に比べるとひと息」と弱気。
とはいえ、乗り込み量は豊富なので、即走ってきても。
地力は高い馬という評価ですが、展開が向かないと見て消します。
11.ハヤヤッコ
前走オールカマーはマクったことでペースアップ。残り1Fで止まったのは度外視で構いません。
それ以前も大きくは負けておらず、中京芝2000mは得意舞台。
11番枠になるのがどうかでしょう。
また、鞍上の幸騎手は中京でも外を回しやすい騎手。
鞍上の癖を考えて軽視します。
12.キラーアビリティ
前走・富士Sは出遅れ。超ハイペースを後方から。
超ハイペースを追走しての臨戦過程は、課題の追走面にプラスに働くだろうと考えていますが、ダッシュ力に影響するだろう59キロは心配です。
力は通用すると考えていますが、ゲート難で外枠という点を嫌いました。
13.カレンルシェルブル
前走・福島記念は馬群を縫って進出。
3着に好走しましたが、2.3走前で上がり最速を使っている通り、終いは伸びてくる馬。
とにかく近走は追走力のなさが気になります。
福島記念は外差し馬場も味方したはずで、今回はインをタイトに回らなければ厳しいでしょう。
14.ジャンカズマ
前々走の丹頂Sはタフな馬場と51キロが好走要因だと考えています。
54キロに増えて東京替わりになったアルゼンチン共和国杯は先行不利な流れで、あっけなく後退。
重賞では厳しいでしょう。
17.ワンダフルタウン
時計・上がりのかかる方が良い馬です。前走は暑さが堪えたと陣営が述べていますし、高速馬場だったので度外視で構いません。 前々走の鳴尾記念はペースが流れてこの馬向きの展開に。終いまでしぶとく脚を使って好内容でした。 追走面が改善してきたのは良い兆候。
4走前の金鯱賞はインで位置を悪くした挙句、直線で狭くなる不利あり。
中山金杯は大幅馬体増。
昨年の中日新聞杯はインで狭くなる不利。
長期休養明け初戦のカシオペアSは33.5秒の速い上がりはマークしました。
まだ終わった馬ではないのは確かで、どこかで穴はあけてくると考えていますが、それは外枠を引いた今回ではないと判断しました。
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