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東スポ杯2歳SはCコース替わりの日に開催されることもあって、内枠の差し馬が有利。近年の東京芝は外枠有利傾向が強いのですが、このレースは後半が必ず速くなるため、外を回すと「間に合わない」ことが多発します。イクイノックスの勝った2021年はラスト4Fが45.9秒と速くなりすぎたため、1.3.2番枠での決着。ここも内枠勢の評価を上げます。
◎4.ミカエルパシャ新馬戦は超スローで逃げて、ラスト1F区間では後続を突き放す強い内容。ラスト2Fが11.5-11.4秒の加速ラップで、余力ラップのL1基準もクリア。2.4着馬が次走で勝ち上がっています。稍重だっただけに新馬戦の評価が難しく感じていたのですが、丁度、次のレースがショウナンマヌエラの勝った新馬戦でした。この新馬戦は、ショウナンマヌエラが次走、新潟2歳S2着。2.3.4着はその後、全て勝ち上がり、中でも3着シカゴスティングがファンタジーSでも3着と好走しました。30分差で開催されたこの2Rのラップ比較をすれば、ミカエルパシャの優秀さが際立ちます。以下がレースラップになります。
ミカエルパシャ(新馬戦)13.5-11.8-13.4-13.3-13.2-13.1-12.5-11.7-11.5-11.4(L4・47.1秒 L3・34.6秒 L2・22.9秒 L1・11.4秒)ショウナンマヌエラ(新馬戦)12.8-12.2-12.9-12.5-12.4-11.7-11.6-11.8(L4・47.5秒 L3・35.1秒 L2・23.4秒 L1・11.8秒)
高い持続力を誇るショウナンマヌエラでさえ、余力ラップ基準に全く満たない水準でしか走破できない馬場だったのでしょう。そんな中、余力ラップのL1基準をクリアしたミカエルパシャは相当強い可能性が高いと考えています。新馬戦の1F目が13.5秒と遅かったので、ここは自然と控える競馬を回ってくるはず。最終追い切りは栗東坂路で51.9秒を馬なりでマーク、しかも加速ラップを刻んでいます。ここからも相当なスピードの持ち主だと想像できるでしょう。また、陣営が「体重増は成長分」だと述べています。上積みもあるとなれば、本命にせざるを得ません。強さがさほどバレていない内に狙います。
○3.ファーヴェント新馬戦は直線で包まれてなかなか抜け出せず。ラスト4Fが46.3秒で、ラスト2Fが10.9-11.4で余力ラップ基準をクリア。持続力も瞬発力も水準以上の力はあるでしょう。2着に下したゲンヨウサイはそろそろ勝ちそうで、3.4着馬はすでに勝ち上がっています。相手比較からもここで上位の存在だと考えます。
▲5.ショウナンラプンタ新馬戦は出遅れからリカバリーする競馬。ラスト5Fの58.5秒、ラスト4Fの46.4秒は阪神内回りとしてはかなり優秀なラップ。0.4秒差付けた2着のサトノシュトラーセは次走、楽勝。5着馬も次走2着と好走しており、ハイレベルな一戦だったと言えます。ファーヴェントと同等の評価を与えます。
以下、三連単の2列目だけで購入する馬について。2列目にする意味は、能力を読み取りにくい馬が多いから。また、上位印3頭が1.3着のワイドだけでは配当が低くなるだろうと考えてです。
△6.ガイアメンテ新馬戦が重馬場でラップの価値が分かりにくいのですが、同水準の馬場差だった8/20のウールデュボヌールの新馬戦と後半ラップ比較します。
ガイアメンテL5・61.6 L4・49.3 L3・36.9 L2・24.3 L1・12.3ウールデュボヌールL5・61.3 L4・48.7 L3・36.5 L2・24.3 L1・12.2
見ての通り、ほぼ差はありません。同厩のウールデュボヌール戦がハイレベルだったことを思えば、水準以上の力はあるはずです。また、追い切りでもウールデュボヌールに先着しています。札幌2歳Sは馬場全体が荒れていたため、結果的に内を通した方が良い馬場状態に。終始、外を回しながらの競馬が不利だったのは間違いありません。東京でどれだけの高速上がりを使えるかが未知数すぎるというのは買いにくいというのが本音。出遅れ癖があるのも買いにくい材料です。
△7.シュトラウス新馬戦は不良馬場で9馬身ブッチギリ。この馬場でラスト4Fを46.8秒でまとめたのは非常に優秀。サウジアラビアロイヤルカップは出遅れて酷く引っかかっていました。ラスト2Fが11.2-11.3の余力ラップ戦で、0.3秒差なら十分強い競馬はしています。折り合いの不安が出ただけに1F延長がカギ。
△8.シャンパンマーク新馬戦はスタート後に隣の馬に寄られる不利。それでも二の脚で好位に取り付きました。1000m通過64.4秒の超スローペースだったとはいえ、ラスト2Fを11.0-11.0でまとめたのは優秀。ただ、新馬戦で上がり3位だったマイネルレグルスが次走案外な5着。福島に回って勝ちはしましたが……。1000m通過64.4秒はまだしも、6.7F目も遅くて、案外、価値が高くないという危険性も。
△9.フォルラニーニ新馬戦のラスト2Fは11.6-11.1の加速ラップですが、この日は直線追い風の影響を受けていて、ハイペースだった紫苑Sを除けば、全て持続ラップか加速ラップ。1000m通過62.6秒のスローに加えて、ペースアップも遅くなったレース。もう少し速いラップを刻んでほしかったのが本音。ルメール騎手人気しそうですが、危ういのではないかと疑っています。
以下は買わない馬について。
1.シュバルツクーゲル新馬戦は1000m通過64.9秒の超スロー。ラスト5Fの59.1秒は中山としては速い方ですが、超スローならもう少し速い水準でまとめてほしかったところ。
2.サークルオブジョイ新馬戦は出遅れ。1000m通過は61.8秒と、新馬戦にしては流れた方。ラスト2Fが10.9-12.1で余力をさほど感じさせないラップ。2着馬に最後は一気に詰め寄られており、よほど上積みがなければ厳しいだろうというのが本音。
10.テリオスルル新馬戦はラスト2Fが22.8秒で余力ラップ基準まで0.1秒差も、今夏の新潟は雨が少なく、余力ラップ基準クリアが多数出ました。この数字は信頼できません。サフラン賞はラスト2Fが11.7-12.1で、自身の上がり35.7と余力もありませんでした。このメンバーでは厳しいでしょう。
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