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東京ダートは馬場が湿ると上がり差が出やすくなり、速い上がりを使える差し馬有利になりやすくなります(他場がこうならないのは、直線の長さ・コーナーの角度が関係しています。また、東京ダートも不良馬場までいくとさすがに前が有利になりやすくなります)。武蔵野Sは元からハイペースになりやすく、外枠の差し馬が圧倒的有利なレース。今年も逃げ・先行馬多数で、例年通り、外枠の差し馬が恵まれると考えています。
◎15.カテドラル3走前、不良馬場のマーチSは58キロを背負わされました。ハイペースでも追走は問題なし。直線は寄られる場面もあってラスト1Fで前と脚色が同じになりましたが、0.9秒差の9着なら上々の結果。ダート適性はあるという判断で良さそうです。前々走の平安Sは出遅れて後方から。手応えは良さそうでしたが、残り300mではもう脚をなくしていました。止まり方からして、距離が原因の大敗でしょう。今回は外枠・距離短縮に加えて57キロで出走できるのは大きなプラス材料。前走・小倉記念は内枠有利の馬場・展開で外を回すロスが響いたものです。力を出せていませんが、それなりに脚は使っていました。芝でもマイルがベストの馬ですが、近年は自慢のトップスピードに陰りが見られて、1800mで好走するようになっていました。衰えたトップスピードを補えるダートならまだやっていけそう。距離短縮がドハマリすると考えて本命とします。
◯14.ヴァルツァーシャル前走・ペルセウスSは出遅れ。良い脚で伸びかけたものの、使える脚が短く最後は失速。ハイペースで前が止まるラップになれば、使える脚の短さを誤魔化せます。その観点からすれば、前々走・グリーンチャンネルCはラスト2Fが11秒台になり、不向きな展開です。スタートもカギな馬。まずはスタートを決めて芝を長く走れるメリットを活かしたいところでしょう。追えるタイプの三浦皇成騎手なのも東京ではプラスに働くはずです。
▲6.ライラボンド前走・グリーンチャンネルCは行き脚が付かず。前残りの不良馬場では厳しかった様子。3勝クラス勝ちの時は出遅れ。ハイペースには恵まれたものの、3.4角はかなりの外を回しながらの勝利で強い内容です。3走前はオーバーペースで早めに先頭に立つ競馬。ハイレベルだった甲州街道Sで4着ならよく粘っています。3勝クラス勝ちのパフォーマンスの高さから狙っていましたが、6番枠はさすがに不利でしょう。単穴まで。
△5.セキフウ前走・日本テレビ盃は出遅れて外にヨレる。淀みないラップながら前が残るという、この馬にとっては厳しい展開も、上がり最速で差は詰めました。船橋ということを考えれば好時計です。前々走・エルムSは出遅れて後方から。ハイペースで流れは向きましたが、外を早めに進出して完勝。上がり35.5秒は優秀で、次点に0.6秒差を付けました。古馬になって力を付けていると見て良さそうです。フェブラリーSはハイペースの中、他馬と衝突して掛かって前に。3角もかなり外を回る厳しい競馬に。参考外。本来、揉まれる競馬が良くないだけに、5番枠がカギ。
△16.ペースセッティング初ダートの前走は出遅れからリカバリー。インで砂を被ったのは全く問題ありませんでした。ラスト2Fが12.1-11.9と加速ラップで圧勝。相当強い競馬をしています。余力ラップであることからマイルは問題ないでしょう。芝でもマイルをこなせています。中枠から出していく馬たちを見ながら運べる絶好枠。先行して残すならこの馬でしょう。
以下、三連複はトリガミも覚悟で手広く押さえます。カテドラルが人気薄なのでそうそうトリガミにはならないはず。
☆1.ペリエール前走・グリーンチャンネルCは直線でオメガギネスと一騎打ちの様相に。オメガギネスに競り負けてからは止まって3着も、相手が強すぎました。前々走・ユニコーンSは超ハイペース。ラスト1Fで逃げ馬を交わしてからは12.4秒でまとめる強い競馬。勝ち時計1.35.0も優秀。3歳春の時点で、古馬オープンでも通用の時計で走破しているのは立派です。今回は試練の最内枠ですが、ずっと内枠から健闘しています。
☆2.ベルダーイメル前走・グリーンチャンネルCは不良馬場で前が止まりにくいレースに。不良馬場とはいえ、60キロを背負って1.34.9なら強いレースをしています。前々走・エニフSは出遅れて後方から。減速ラップで後方に展開は向いたものの、上がり36.4秒は次点に1.4秒差も付けての勝利。6歳ですが、オルフェーヴル産駒。力を付けていると見ます。内枠だけがカギ。柴田善臣騎手なので脚を溜めつつ運んでくれるでしょう。
☆3.ドライスタウト前走・オーバルスプリントはハイペース。ラスト1Fが13.4秒と失速したところでスマイルウィを差し切って力を見せました。前々走・かきつばた記念は外からスムーズな競馬で手応え抜群。36.4秒の上がりを使ったものの、ウィルソンテソーロには切れ負けした印象。3走前・フェブラリーSは窮屈なところに入って少し力む競馬に。ハイペースで差し有利の展開も、4着としぶとさは見せました。フェブラリーSに続いて内枠は厳しい枠。能力は認めています。
☆4.タガノビューティー前走・南部杯は躓き気味のスタート。とにかくレモンポップが強すぎました。2着以下は時計の出る盛岡にしてはやや物足りない印象。前々走・プロキオンSは伸びてはきたものの、故障で急失速。3走前・かしわ記念はスローで団子に。こうなると速い上がりを使える分、強い。4走前・コーラルSはハイペースで展開は向くも、狭いところを割ってきて強い勝ち方。まだ通用します。2.3年前の武蔵野Sはインでロスの多い競馬になって飛びました。今回も展開が厳しくなりそうで。
☆12.レッドルゼル前々走・フェブラリーSは好発。ハイペースを後方からで展開は恵まれたものの、レモンポップに迫って強い競馬。力は最上位かもしれませんが、今年の猛暑で調整に苦労したという話。いつもの脚は使えないだろうと考えて評価は下げます。
☆13.ステラヴェローチェ前走・富士Sは超ハイペースを掛かり気味に2番手追走。手応えが悪いながらもしぶとく粘りました。1.2着は強すぎましたが、3着に0.4秒差ならかなり頑張っています。馬はもう仕上がっているはず。初ダートがカギ。馬格はあるのでこなしても……、と考えています。砂を被りたくないはずなので、必須だと考えていた外枠を引けました。押さえます。
以下、消す馬について。
7.タイセイサムソン前走・エルムSはテンは遅かったものの、押してハナに。厳しいペースになっただけに度外視も、テンが遅く促して位置を取る馬。前々走・アハルテケSも出負け気味から促してハナに。ハイペースの差し決着を逃げ切った通り、スムーズなら強い馬。オアシスSも出負け気味も、大外枠から無理せず。控えては良さが出ません。とはいえ、伸びてはいて0.4秒差。今回はここ2戦の内容から出していくと思いますが、すぐ外にスタートの上手いヘリオスがいるのは最悪な枠の並び。被されて即終戦もありえそう。
8.ヘリオス前走・ペルセウスSは同型不在で楽に逃げて逃げ切る。速い上がりを使えるだけに東亰がベスト。今回は同型が多く、1600mは微妙に1F長くて……。
9.マルモリスペシャル前走・ペルセウスSは1400mに延長して4着も、かなり楽なペース。更に距離延長のここでは厳しい。
10.ケイアイシェルビー前走・グリーンチャンネルCは最内枠から押して先頭に立つ。800m通過46.6秒ですが、不良馬場を考えればオーバーペースというほどでもありませんでした。及第点の時計で走破しています。前々走・ラジオ日本賞はハイペースのせいか、道中追っつけて追走に苦しんでの敗戦。3走前の3勝クラスはハイペースを2番手通過で押し切りました。1600mの方が良さそうだとは思いますが、先行馬はよほど強くなければ残れないと考えています。
11.メイショウウズマサ近2走はハイペースで度外視。3走前は恵まれたペースでの逃げで3着。同型の多いここで1年以上の休み明け。買いにくい。
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