-今週は、ゲストに亀谷さんとお招きして双馬さんとの目黒記念の対談を行います。
亀谷「ダービーで儲かった人は目黒記念でさらに上積みを。そしてダービーは不的中だった方にとっては取り返すチャンスを秘めたレース。皆様の予想の参考になるといいですね! では、双馬さんよろしくお願い致します」
双馬「よろしくお願いします」
-netkeibaで上位人気が予想されている馬の分析をお願いします。まずはアリストテレス。双馬さんの見解はいかがでしょうか?
双馬「この馬の近走発揮した能力はここで抜けてる存在ではありません。さらにハンデ戦。人気なら高評価する必要はないと思います」
亀谷「たしかに近走はだらしないですよね。アリストテレスはエピファネイアで母にトニービンを持ちます。エピファネイアは母が欧州型血統の影響を受けた馬のほうが出世しやすいです。たとえば、エフフォーリアも母方にトニービンを持つ馬でした。その点ではG1級のスケールはある。だから菊花賞でも本命にしたんです。
ただ、近走で菊花賞ほどのパフォーマンスをできていないのは、母の血かなぁ…。バレークイーンの一族で母父がディープ。どちらも古馬になってから勢いを失うと若駒時代ほど走れなくなってしまう馬も多いんですよね。同牝系のアンライバルドやヴィクトリーもこの一族です。若駒時代の実績が人気になるんですけど、同じ走りが再現できない可能性もある血統です」
-なるほど。お二人とも過大評価は禁物と見られているのですね。ではマカオンドールはいかがでしょうか?
双馬「短縮ローテが不安です。3000m以上を3回走った後の短縮だとさらに戸惑う可能性は高そうです」
亀谷「前走は先行持続レースになったことが不利でした。今回もそういう競馬は対応できないでしょうね。ただ、昨年は例外にしても、このレースはフランス指向の末脚が決まりやすい。先週もそうでした。
マカオンドールは父がディクタス持ち。母父はダルシャーン系。どちらもフランス指向の伸びを強化する血統。目黒記念はフランス指向の末脚型血統の馬が走りやすいレース。そこは向くでしょう。
末脚が伸びやすい先週までの馬場傾向も合います。ただし、双馬さんの指摘通り、高速馬場になって米国指向のスピードや持続力が問われると厳しいでしょうね」
-双馬さんは危険。亀谷さんは一昨年までの馬場に近いなら走る。と見解が分かれました。続いてはボッケリーニはいかがでしょうか?
双馬「積極的な買い材料も大きな減点もない馬。人気馬の比較の中では評価できます」
亀谷「一昨年は1-3着が父か母父がキングマンボ系。ボッケリーニの父はキングマンボ系のキングカメハメハ。ただ少し気になるのは厩舎です。血を育むのは人ですから。
池江厩舎は昨年以降、芝1800m以上の重賞で直線が長いコースでの連対馬がいないんですよねぇ。ボッケリーニもここ2走は直線が短いコース。直線が長いコース変わりは少々不安もあります」
-たしかに、昨年ボッケリーニが近6走で馬券圏外になったのはすべて直線が長いコースですね。続いて昨年の勝ち馬ウインキートスはいかがでしょうか?
双馬「前走は出遅れや展開不利など苦しいレースが続いたので、巻き返しは可能です。ただし、ペースが緩んだ時に好走するタイプです」
亀谷「昨年は超ドスローのレースですからねぇ。たしかに、ウインキートスは高速タイムでの決着は合わない血統ですよね」
-こうしてお話を聞くと人気薄の台頭も十分にありそうですね。その他に現状で注目している馬を教えてください
双馬「マイネルウィルトス、ラストドラフトです」
亀谷「パラダイスリーフです」
-おふたりの注目馬の詳細な推奨理由と最終予想はウマい馬券でお聞かせ願えればと思います。ありがとうございました!