─今週は双馬毅さんに桜花賞の展望をお聞きします。１人気はナミュールになりそうです。

双馬「ナミュールは阪神JFのときからダントツで強いと思っていました。

私は「亀谷競馬サロン」の連載で２歳牝馬の評価を出していますが、ナミュールだけがA評価でした。そこから評価は変わっていません。

阪神JFは外伸びの馬場のなか終始内を通ったので本来の力を発揮できませんでしたが、それでも0.2秒差の4着だったので、改めて強いと思いました。チューリップ賞ではサークルオブライフに完勝しましたが、あれが本来の能力差です」

─では、軸はナミュールでしょうか？

双馬「いえ。私の理論「双馬式」では馬場やローテーションによって同じ馬でも発揮できる能力が大きく変わる。と定義しています。高速馬場で同じ能力が発揮できるかはわかりません。今年の桜花賞も1分31秒台の決着になる可能性はあります。そうなると、チューリップ賞よりも追走ペースが速くなります。

ナミュールは小柄なハービンジャー産駒。前走よりも追走ペースが速くなると戸惑う可能性はあります。ただし、ヴィートマルシェの牝系は追走ペースの速い競馬を苦手とはしないので、その不安は杞憂に終わるかもしれませんが」

−なるほど。父と馬体からは高速馬場はやや不安も、牝系からは問題ない。標準馬場で示した能力は抜けている。という判断ですね。２人気はサークルオブライフになりそうです。

双馬「阪神JFは展開と枠に恵まれたと判定しています。今までのレースはナミュールの方が上です。ただ、サークルオブライフのチューリップ賞は状態がイマイチに見えました。新馬戦でも走らなかったので休み明けが苦手ということがあるのかもしれません。叩いて状態さえ上がれば阪神JFくらい走ってもおかしくないです。

ただし、阪神ＪＦのパフォーマンスを出したからといって桜花賞で通用するとは限りません。他の人気薄が走る可能性も十分にあるのではないでしょうか？」

−ナミュール以外は混戦という見立てですね。このお話を聞いている木曜段階で面白い馬はいますか？

双馬「ナムラクレア、アネゴハダ、ラズベリームース、パーソナルハイあたりに注目しています。馬場や枠順、オッズによって狙う馬は変わってくるので、最終的な推奨馬と推奨理由はウマい馬券で詳しく解説します」

−今週も双馬毅さんのウマい馬券での最終見解も楽しみにしています！