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ポイントまとめ
◎テーオーロイヤル
前走の阪神大賞典は前2頭と離れた好位の内という良いポジションでスムーズだったとはいえ、0.8秒差をつけての勝利。レース上がり5F57.9秒は昨年のジャスティンパレスと同じで、馬場の速さを考えればこちらの方が上だし素直に強かった。2走前のダイヤモンドSはスローの3F戦になりこの馬向きではない中でも勝利したし、故障前より明らかに強くなっている。
2年前の天皇賞はタイトルホルダーを負かしに行って3着だったが、どちらかというと溜めて脚を伸ばすタイプなので相手の土俵に乗ってしまった感はあった。それを考えても阪神よりも京都の方が向くタイプで今回の舞台は良く、ドゥレッツァと2強オッズになるのなら妙味もあると思うので信用したい。
〇ブローザホーン
2走前の日経新春杯は展開的には流れてスムーズな競馬だったが最後はしっかりと捉えて順当に勝利。ハイペースだったとはいえややタフな馬場で23秒台の時計も評価できる。前走阪神大賞典は好位の内でロスなく競馬できたが終始折り合いを欠き気味だったのもあって勝ち馬には離されて3着。やや物足りないが3000mであれだけ折り合いを欠いた中で好走したのは地力の高さ。
前走は転厩初戦で手探り状態だったようだが、今回は1戦使ったことで課題もしっかりと見えたし、ハミを変更するなど対策もしてきた。今回は向けては上がり目しかないと思うし、ペースがそこそこ流れてタフな流れになればテーオーロイヤルを逆転できても。
▲タスティエーラ
前走の大阪杯は内のポケットでロスなく競馬ができたが、直線は全く伸びずに11着と大敗。情けないレースだったが、レース前の見解でも阪神2000mではスピード不足と記していたようにタフな競馬が合うタイプなので情状酌量は可能。2走前の有馬記念は直線で挟まれなければ4着のジャスティンパレスの少し後ろ位までは来られていたはずだし、古馬相手のG1でも通用する能力は見せている。
今回は有馬記念に比べれば明らかに相手は軽く、能力は上位人気にも引けは取らないはず。前走はスピード不足での敗戦とみているので距離延長は大歓迎だし、今回は巻き返しを期待できる。
【他馬見解】
1.サリエラ
前走のダイヤモンドSは大幅距離延長もあったかやや折り合いを欠く場面があった。その分もあって最後は伸び負けたがテーオーロイヤルが相手だし、タイム差も無かったので改めて能力を見せる内容だった。
ただ2走前のエリザベス女王杯でも差し遅れていたように、エンジンの掛かりが遅いタイプなので東京の少頭数でスムーズだった前走から、京都の多頭数最内枠に替わるのはマイナス要素。レース間隔が3か月開いているのにトレセンで時計を出したのは2週前の日曜からと過程の軽さも気になるし、個人的には人気馬の中では買いたくない方になる。
3.プリュムドール
長期休み明けの3走前アルゼンチン共和国杯は直線追い出そうとしたところで前が詰まって追い出し待たされるロスがありスムーズなら3着あった。2走前の万葉Sは状態落ちで見直しでき、前走の阪神大賞典は内有利の競馬で内をロスなく立ち回れたとはいえ2着とは0.2秒差の4着でそう差はなかった。
脚部不安前の4走前ステイヤーズSは完璧に立ち回ったシルヴァーソニックを直線外から追い詰めて0.1秒差2着と好走しているし、シルヴァーソニックが昨年の天皇賞で好走していることからも十分通用する能力はある。内枠で今回もロスなく立ち回れれば食い込みあっても。
4.ワープスピード
2走前のダイヤモンドSはスタートで寄られてポジションが取れず、この馬本来の前で早めに動く競馬ができなかったが上がり最速タイの脚で差して3着好走。前走阪神大賞典は向こう正面で内を捲っていって勝ち馬の後ろにつける神騎乗だったとはいえ2着好走。
ここ2走重賞でしっかり好走しているし、加速が鈍いタイプで坂の下りを利用してスパートできる京都外回りは合いそう。500キロを超える馬体重は少し気になるものの、上手くポジションを確保できれば雪崩れ込めても。
6.ディープボンド
前走の阪神大賞典は見せ場のない敗戦だったが、ペースが遅くて上がりの速い競馬になりこの馬の走れるレンジではなかった。コースのみの調教過程でプラス10キロと休み明けでやや重かったのもあったか。
流石に年齢的な衰えもあるかもしれないが、昨年も阪神大賞典は同じくスローでキレ負けしてペースが流れた天皇賞ではしっかり巻き返した。昨年のようなハイペースは流石に見込みにくいが、終わったと思われて全く人気しない様なら相手に入れて損はないはず。
8.ゴールドプリンセス
前走の松籟Sは雨の阪神3000mでペースも緩まず超タフな競馬になり、ほぼ全馬がバテている中で中団から外を回して差し切り。素直に能力が上だった。
ただ3勝クラスの中でもかなり低レベルなメンバーだったので、いきなりG1ではさすがに。
9.シルヴァーソニック
前走の阪神大賞典は10か月ぶりの休み明けだったし、内有利馬場で終始外を回って厳しかったので度外視可能。それ以前は落馬を挟んで7戦連続で3着以内だったように長距離では安定して走っている馬。
ただ2〜4走前はどのレースもかなり恵まれた競馬をしていて、着順以上に評価できるレースがない。前走分で人気は落ちるにしても、年齢を考えれば上積みも望めずあまり評価できない。
10.サヴォーナ
2走前の日経新春杯はハイペースの先行馬を見る位置で追走し、3〜4コーナーで下がってくるディアスティマの後ろで動けず一団になる展開でやや不利だったが2着と評価できる内容だった。前走の阪神大賞典は内有利の競馬で3〜4コーナーやや外を回ってポジション落とし気味だったし、追い切りも軽かったので見直しは可能だった。
レース回顧の面からはここ2走は着順の見た目よりいい競馬をしていて、人気を落とす今回は狙い目になってもおかしくないが、前走時馬体重536�圓梁膩診呂任匹Δ靴討眥垢さ�離に向くとは思えない。コース的にも京都よりも阪神の上がり掛かる競馬が向くタイプに思えるし、今回は見送って距離短縮時に狙いたい。
11.マテンロウレオ
近走は折り合いを欠く競馬が続いていたが、前走の日経賞は距離を延ばしてハナを切る競馬。1周目直線で完成を受けてハミを噛んで加速してしまったとの事で、実際その区間が11.5-11.6と速くその分最後は粘れなかったがよく頑張っていた。
今回は更なる距離延長だし、G1なので歓声もさらに大きくなるはずなので難しいとは思うが、先行したいタイプは多いものの前走逃げているのはこの馬だけのメンバーで、放置されるようならイングランディーレする可能性は否定できない。
12.ドゥレッツァ
2走前の菊花賞は大外枠から出してハナに立ち折り合わせ、その後は捲りが来ても動じず内でじっと溜めてロスなく進めて直線抜け出し快勝。後から考えると逃げ争いをして4着に粘ったリビアングラスがその後さっぱり結果を残せていないことからも位置取りの利は大きかったが、それでも上がり最速の脚を使っていることを考えれば評価はせざるを得ない。ただ前走の金鯱賞はヨーホーレイクを除けば後方待機していた馬が6着まで独占するレースで、折り合いを欠きながら先行したヨーホーレイクをぎりぎり交わすだけの2着は59キロの斤量を加味しても物足りない内容だった。
菊花賞後に疲れがあって金鯱賞まで復帰がずれ込んだように、前走の走りからもその分で期待通りの成長ができていないのではという感触を受けた。一度使われて上積みはあると思うが、今回も陣営のトーンがあまり高くなって来ないのは気がかりで、テーオーロイヤルと並んだ人気になるなら評価は下げたい。
13.スカーフェイス
前走の大阪ハンブルクCは距離延長で後方に控える競馬だったが、最後はやや展開も向いて差して4着。距離延長は全く問題なかったし悪くはなかったがさすがにG1のメンバーでは厳しい。
15.メイショウブレゲ
2走前の万葉Sは展開が向いての勝利だったし、2着馬はレベルの高くない2勝クラスを勝ったばかりの馬で相手関係も評価できない。前走の阪神大賞典はスローを後方追走で展開が向かなかったので見直しはできるが、さらに相手強化の今回は見送り。
16.チャックネイト
前走のAJCCは雨で内の馬場が死ぬ中、外枠でスムーズに馬場の良いところを走ることができたとはいえ、ボッケリーニ相手に勝ち切ったとなればG2では力上位なのは確かだろう。
ただ近走はずっとスムーズな競馬をしていてあまりそこからの上積みを感じない。距離延長が良い方に出て上げてくる可能性はあるが、個人的にはあまり食指は動かなかった。
17.スマートファントム
前走は後方の内でロスなく溜められたしスローロンスパでこの馬の得意な展開。3勝クラスの中でもメンバーレベルが低く評価できないし厳しい。
18.ハピ
初芝の前走大阪ハンブルクCは後方から内をロスなく差す展開で向いてはいたが、直線前が詰まってブレーキ。スムーズなら2着はありそうな脚だったし、力を出し切れなかった。
とはいえ今回は相手超強化で、スムーズに競馬ができたとしても足りるイメージはなく。
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