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＜予想＞

◎：ナルカミ
2戦連続加速ラップで伸びしろ大きい

○：メイショウズイウン
長所を活かすレース運びをすれば

▲：ルヴァンユニベール
かなり恵まれたレースだったが成長もあり

△：ハグ
成長を見せたので好位外を取れば



＜傾向＞

■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)

・2024年
【中央：2番人気】若駒S(1,1)→皐月賞(10,9)→日本ダービー(16,12)
【中央：1番人気】3歳未勝利:中山ダ1800m(2,1)→3歳1勝クラス:中山ダ1800m(1,1)→鳳雛S(1,1)
【中央：4番人気】サウジダービー(6,10)→UAEダービー(取消)→レパードS(11,2)


不来方賞は、「全日本的なダート競走の体系整備」で3歳ダート三冠競走に向けた体系整備で地方交流重賞に変更。2年前までは、盛岡、または水沢で地元馬のみの重賞で行われていたので【傾向】は2024年のみ。

レースの位置付けとしては、芝路線を使っていた馬、重賞2着馬、OP特別・リステッド・条件戦の勝ち馬が揃うレースになる。羽田盃・東京ダービーで結果を出している馬、レパードSの勝ち馬は、レース間隔を考えてジャパンダートクラシックに直行する。

3歳の9月なので、2歳時の完成度より3歳になっての成長力がある馬を重視。地方馬が中央馬相手に先着するのはかなり難しい。それも、地方の南関東馬は同時期にある南関東重賞「戸塚記念（1着賞金3,000万円）」を狙う。地方馬のトップクラスも出走を選びにくい時期のレース。中央馬がさらに優勢になる可能性が高い。



＜展開＞

絶対逃げたい馬は不在。このメンバーならナルカミが出たなりでハナへ。それに続いて、ハグ、ロードラビリンス、メイショウズイウン、ルヴァンユニベールあたりが追走。前半はゆったりした入りで、向正面から徐々にペースが上がるやや遅めの流れを想定。



＜予想詳細＞

本命は、ナルカミ
3歳1勝クラス:中京ダ1800m(1,7)→3歳1勝クラス:中山ダ1800m(1,1)→いわき特別(2勝クラス:福島ダ1700m)(1,1)

前走のいわき特別(2勝クラス:福島ダ1700m)は、外枠からじわっと出して内の馬は抵抗しなかったので、そのままハナへ。3コーナーで少し引き付けて、4コーナーで追い出すと直線で後続との差を広げて5馬身差の完勝。

7.2 - 11.0 - 12.0 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.7 - 12.3 - 11.8

平均ペースで逃げて、少し引き付けてからのラスト2Fで0.4秒加速→0.5秒加速。かなりの余裕を感じるラップ推移で、走破時計は3勝クラスレベル。2着馬が次走2.1/2馬身差で完勝していて、レースレベルの高さを証明している。伸びしろを感じる強い内容だった。


今回も、外枠に入ってスムーズに走れるのが魅力。

テンションの高いところがある馬で、3走前は返し馬でパニックになっていたとコメントが出ていて精神面に課題がある。ここ2戦は落ち着いて厩舎の工夫が上手く行っているが、精神面を考えると外から被されるのは不安。その点で、大外なら被される心配がなく、前走同様に主張してくる馬がいるなら2番手でもいいという出し方ができるのはプラス材料。


盛岡ダ2000mは3走前に崩れた左回りになるが、左回りが原因の凡走ではないので気にならない。3走前は返し馬でパニックになっていて、レースでは1コーナーに入っても外からロードラビリンスに競られて共倒れになっただけ。精神面の課題、枠の並びと展開が重なっての凡走だった。

距離に関しては、走ってみないと分からないが、ここ2戦で向正面や3コーナーで少し緩んでも問題なく折り合えているので大丈夫だと判断した。少なくとも1600mに距離短縮するより不安はない。


負けるとしたらメイショウズイウンが早めに仕掛けて、かなりの持続力勝負に持ち込まれた時や、精神面の脆さが出た時と考えている。前走のように外枠から自分のリズムで走って、想定する流れなら押し切れるので期待する。




対抗は、メイショウズイウン
ユニコーンS(2,3)→加古川特別(2勝クラス:阪神ダ1800m)(1,2)→TAインディア賞(2勝クラス:小倉ダ1700m)(1,1)

前走のTAインディア賞(2勝クラス:小倉ダ1700m)は、出脚は少し遅かったが、外枠だったので押して位置を取りに行って好位外の5番手で追走。ペースが遅かったので向正面で前に並びかけて3コーナーでは3番手。直線に入ってからの加速で前を交わして、追いかけてきた馬に差を縮めさせず1.1/4馬身差で勝利。

7.1 - 11.5 - 12.0 - 13.1 - 13.2 - 12.5 - 12.8 - 12.5 - 11.9

単勝1.2倍になるくらい手薄な相手で勝って当然のレース。加速ラップで余裕のある勝ち方だが、中盤の緩みが大きくて同日6R3歳未勝利より0.5秒しか速くない。レースレベルが低い中での加速ラップなので価値は低い。評価が上がるレースではないが、しっかり勝ち切って賞金を加算したことに価値があるレースだった。


今回は、どれだけ持続力を活かすレースができるかで結果が変わると考えている。

この馬を評価しているのは、3着だったユニコーンSの内容。このレースでは、つまずいて後方からになったが、ペースが落ちたところでうまく位置を上げることに成功。ただ、1000mのロングスパート戦になったので、一番最初に動いたことが最後の脚に影響した。でも、かなり早く動いて0.2秒差は負けて強しの内容だった。


かなり長くいい脚を使える持続力があるのだが、2走前はスローペースで逃げて上がり勝負にしてロードラビリンスに差されて2着。前走も勝ちはしたが、少し強い馬がいたら前で押し切られても不思議ではないレース。

ユニコーンSのパフォーマンスを出すには、早めに動いてどれだけ持続力の重要度を上げるレースに持ち込むことができるか。その点で、極端に溜め逃げをしないナルカミが逃げて、前に目標がある展開は歓迎。この形で、どれだけ積極的に武豊騎手が仕掛けられるかで結果が変わる。


イメージ的には、去年の不来方賞で逃げたカシマエスパーダを倒したサンライズジパングのレース運びができれば勝つ可能性まであると考えている。




単穴は、ルヴァンユニベール
鳳雛S(2,4)→3歳以上2勝クラス:阪神ダ1800m(2,2)→レパードS(12,2)

前走のレパードS(GIII:新潟ダ1800m)は、内枠からムチを入れて位置を取りに行って3列目最内で追走。向正面でドンインザムードが1列目外に上がってできたスペースに入って、2列目の好位馬群の中で3コーナーへ。直線でヒルノハンブルクが外のドンインザムードに併せに行って、前にできたスペースからじわじわ伸びて1/2馬身差2着。

内枠に入ったこと、向正面で2列目に上がれたこと、直線で前がスムーズに空いたことなど、かなり恵まれたレース。でも、成長がないとできない走りなのでいい走りだった。


この馬は、成長力が魅力。

未勝利・1勝クラスを連勝したが、レースレベルは高くなかった。そこから伏竜Sで強い馬に食らいついて1.4秒差4着。鳳雛Sはスローペースの展開不向きと一頓挫もあって人気を裏切ったが、自己条件に戻って2勝クラスを2着。そして、レパードSで恵まれた面はあったが2着。使われながら徐々にパフォーマンスを上げて成長力があるところを見せている。

有力馬を後ろで見ながらいつもの脚が使えたら馬券圏内争いに加われていい。勝つには、想定以上の成長が必要なので頭なしの買い目とした。




4番手は、ハグ
バイオレットS(7,15)→鳳雛S(5,1)→レパードS(10,4)

前走のレパードS(GIII:新潟ダ1800m)は、外枠から位置を取りに行って1列目外の3番手で追走。2コーナーで砂を被ってふわっとしてしまって、その隙に2列目最内にいたドンインザムードが1列目の外に出して3頭分外になってしまった。3〜4コーナーで外を走るロスがあって、徐々に差を広げられて0.6秒差4着。

前有利の展開ではあったが、1〜2コーナーで2頭分外、3〜4コーナーで3頭分外でロスのある進路。それを考えると、3着馬と3馬身差だが着差までの能力差はない。勝った鳳雛Sがスローペースの低レベル戦だったが、休養を挟んで大きく成長した走りを見せた。


今回は、好位外をスムーズに走れるかが課題。

理想は逃げるくらいしっかり出して、ナルカミを前に行かせて外に切り替えての2番手。ただ、隣のロードラビリンスもできれば砂を被りたくないタイプで、メイショウズイウンもナルカミを追いかけて好位外を取りに行く可能性がある。

砂を被ると前進気勢が弱まるところを見せているので、スムーズに外に出せるかはかなり重要。スムーズに走れたら、前走でかなり恵まれていたルヴァンユニベールと差のない走りができていいので相手に入れておきたい。



※以下は、買わない馬の評価。

■ 中央馬

ロードラビリンス
加古川特別(2勝クラス)でメイショウズイウンに勝っているが、メイショウズイウンが長所の活きないレースをして自滅した恩恵があっての勝利。前走のレパードSでは、あまり前に行けず、馬群の中で力を出せなかったにしても案外だった。印をつけた馬との成長力の差を感じる。控えて差す競馬をして着拾いのような乗り方なら3着の可能性はあるが、川田騎手なら勝ちに行く乗り方をすると考えて消す判断になった。



■ 地方馬

ユウユウコラソン
盛岡ダ1600m重賞を勝ったが、東北優駿はリケアカプチーノに2.5秒差3着。1600mベスト感があって、相手も強すぎるので厳しい。


サンロックンロール
佐賀から移籍して東北優駿では1.1秒差2着。前走のやまびこ賞(盛岡ダ1800m)では、1.3秒差の楽勝。リケアカプチーノがいて、中央馬もいると相手が崩れてくれないと掲示板も厳しい。


タカマキファイブ
やまびこ賞では、この馬としたら最高の走りをして1.3秒差の2着。かなりの相手強化になるので厳しい。


コックリサン
やまびこ賞で3.2秒差11着では、この相手は厳しい。


キングミニスター
2歳時の門別所属時に盛岡の1600m重賞を勝ったが、その後は成長力があまりなくて苦しんでいる。現状の力を出し切っても厳しい。


フタイテンホイール
2歳8月に4戦目で初勝利をして、その後は一度も馬券圏内なし。この相手では厳しい。


リケアカプチーノ
11戦走って7勝2着4回で、全て2着以内の好成績。戦ってきた相手も強くて、前走のみちのく大賞は、古馬のヒロシクンを倒しての勝利。3走前のダイヤモンドCでは、後の東京ダービー3着馬シーソーゲームに4馬身差の2着。ただ、出走してくる中央馬相手に勝てるようなパフォーマンスはない。中央馬がどれだけ崩れるかのレースで、勝ちに行って失速した馬を交わして掲示板に載れたら上出来。買うなら素質に期待するレース。