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　◎ナンセイホワイト

　7走前の東京ダービーは例年なら勝っていてもおかしくなかったし、当時のミックファイアとヒーローコールが強すぎただけ。

　6走前の戸塚記念は3カ月の休み明けかつ、初めての左回りで力を出せていない。もちろん参考外。

　5走前の古馬との初対戦は前半で折り合いを欠いてバテてしまった。ペースは流れた方が良いタイプなので、スローになったのが良くなかった。

　4走前は距離短縮となる一戦だったが、厳しいペースで早めに先頭に立って押し切る競馬。後方から追い込んだ馬が2,3着に食い込んでいるように、先行馬にとって厳しい展開だったことを考えると相当強い競馬をしている。

　3走前は大井1,800mを自身の庭としているハデスキーパーに勝利。後方の内で揉まれる形になっても怯まず、しっかりと強敵を差し切った走りは非常に評価できる。

　2走前はラスト3Fが13.5-12.2-12.6というスローの展開で上がり最速の2着。十分強い競馬はしているし、あまり得意ではないスローの展開でも勝ち負けできたのは大きな収穫。

　前走は中団で終始砂を被る位置にいたのだが、全く怯むことなく内を捌いて差し切り勝ち。見た目以上に内容は良かった。

　同馬は馬体のバランスと筋肉の質がかなり良い馬であり、春よりも明らかに成長している。折り合いに難のある馬だが、ペースが流れれば折り合う馬であり、クラスが上がった時にこそ真価を発揮するタイプだと見ている。1,800mでは1度も崩れていないし、斤量55kgならこの相手にも対抗できるだろう。