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エーピーインディ系の競走馬は距離短縮で買ってこそ、という持論でこれまで馬券を買い続けてきたが、巡り巡ってもう一度“買い時”がやってきた。本命馬はインカンテーションである。私は15年にコパノリッキーが勝利した際にもインカンテーションを本命にしており、3着ベストウォーリアとのワイドを的中しているのだが、この時の理由も同様に「距離短縮での出走」だった（インカンテーションが東海Sから、ベストウォーリアがチャンピオンズCから。ともにエーピーインディ系）。なお今年のベストウォーリアについては距離短縮に該当せず、前走の内容も厳しいものだったため買い目に含める予定はない。

フェブラリーSに限らずダート重賞はメンバーが固まりやすく、息の長いダート馬の特性上リピーターが台頭しやすい。インカンテーションは数度にわたっての故障がたたって昨年のフェブラリーSではまったくレースができていなかったが、そこから調子を取り戻し、マーチS制覇→かしわ記念でコパノリッキーの2着→白山大賞典制覇→武蔵野S制覇と順調な戦績を築いている。脚元のよろしくない馬なので、東海Sを経由せず東京大賞典からの直行を選択したのはプラスに働くだろう。

なかでも評価したいのが武蔵野Sの勝利。ここではノンコノユメやカフジテイク、サンライズノヴァ、サンライズソア、ベストウォーリアなどを相手に番手押し切りを決め、1:35.5という時計で走破しているのは非常に大きい。フェブラリーSは東京ダートマイルの出走経験が勝敗に大きく作用するものと考えるため、特にテイエムジンソクよりもこちらを本命視する理由はここにある。

相手に選ぶのはサンライズノヴァ。インカンテーションの単複がっつりで勝負を考えているため対抗は1頭のみとする。「フェブラリーSは若馬が好走する」という結果は偶然の産物にすぎないと思っているし、実際8歳馬のインカンテーションを買うわけなのだが、それにしてもこの大型馬の成長はめざましいものがある。

大トビで脚質も差しに寄ったこの馬がダート1800→1400というローテーションで変わらず好走した事実にも驚いたが、その前走内容を鑑みてもベストな距離が1600であることは疑いようがなく、昨年のユニコーンSで見せたような驚異的な伸び脚を発揮できる舞台は整ったのではないかと考えている。

インカンテーションの単複と、サンライズノヴァとの馬連・ワイドを購入する。