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（〜馬場分析〜）
香港の芝は重い芝。ただ今年は、例年以上に時計が早く良好な馬場状態となっています。しかも、使用されるＡコースは１ヶ月振りの使用で、内目の4.5ｍにグリーンベルトを有する状態となっています。重い芝に優秀なベストパフォーマンスを持っている馬が狙い目となります。また、内枠の馬・先行馬にも注目しましょう。
また、日本の競馬がゲートから少し先からタイムを計り始めるのに対し、香港はゲートから。
二千の距離ならば、約1.5秒の差が生じます。


１番ハイランドリール
2.23.6というとんでもなく早い時計の決着となった昨年の凱旋門賞（芝二四）で<２>着。その実績だけでも時計勝負に強いことが分かります。道悪が全くダメな馬で、今年の馬場レベルは最高のプラス材料となります。前走のＢＣターフ（芝二四）は<３>着とはいえ0.1秒差。叩き２走目の「良」でしっかりと変わり身を見せています。昨年はサトノクラウンに差されての<２>着でしたが、その後のサトノクラウンの活躍から相手を誉めるべき。今年も好勝負は必至でしょう。

２番タリスマニック
２走前のフォワ賞（芝二四）は「重」で0.3秒差・<３>着に終わりましたが、凱旋門賞をスキップすると「良」のＢＣターフでハイランドリールを差し切る金星を挙げました。これまでで最も高い馬場レベルで最大の実績を挙げた点に大いに注目すべきです。今の香港の馬場レベルも同馬に向くだけに、再度の好走も大いに期待出来るでしょう。


６番イーグルウェイ
４走前のクイーンマザーメモリアルＣ（芝二四）で2.25.4という好時計でヘレンカリズマに0.2秒差を付けて快勝。時計勝負の二四という舞台はベスト条件でしょう。ここ２走は千四・千八と明らかに距離不足での<６>・<５>着。軽度の肺炎のため11月19日の香港ジョッキークラブＣ（芝二千）を回避した影響が最大の鍵になりますが、今の馬場レベルを味方に出来る利は見逃せません。

３番ティベリアン
今年に入って本格化。６戦４勝としています。６・５走前のポルトドマドリッド賞（芝二四）・
エドゥヴィル賞（芝二四）の連勝時の<２>着馬はここに出走しているタリスマニック。これは価値があります。前走のメルボルンＣはレース中盤に早めに進出して脚をなくしてしまったペリエ騎手の騎乗ミスです。時計勝負に対応出来るかどうかが鍵になりますが、適距離になっての自在性に注目する価値はあります。

５番デインヒルコディアック
２走前のカンバーランドロッジＳ（芝二四）は、仏ダービー（芝二一）<２>着馬のヴァルトガイストを降して勝利。逃げ切りでした。前走のワージントンズインディゴレジャーＳ（芝二四）は0.5秒差・<３>着に終わりましたが、先着を許した３歳馬２頭とは大きな斤量差がありましたし、道悪は全くダメな馬。時計勝負の「良」の馬場レベルを求めての香港遠征というのは怖さを感じます。