予想はこちらからご覧いただけます
南部杯では3歳馬のルヴァンスレーヴが古馬チャンピオンのゴールドドリームをあっさりと破った。この2頭は参戦しないものの、新旧交代の波が訪れようとしているのは間違いないだろう。そういった意味で象徴的だったレースがシリウスS。例年はそれほどレベルの高くないレースとなりがちだが、今年は違う可能性もある。 JRA勢のレースでは他に平安S、マーチSなどが今年行なわれたレースでレベルが高かったといえる。平安S1着、シリウスS3着だったサンライズソアはそういった意味で基準馬となる1頭になるだろう。この馬に勝利しているかどうか、レース内容を含めて考えていけば自ずとアノ馬1頭が浮かび上がってくるはずだ。
京都1900mは第1コーナーまでの距離がやや長め。したがって、先行馬多数ならば競り合うことも多く、ペースが非常に読みにくいコースである。 今回のメンツならば先手を取るのはテイエムジンソクもしくはオールブラッシュ。枠の並び次第であるが、無理にテイエムジンソクが競るタイプでもないので、どちらがハナを切るにせよオーバーペースとは考えづらい。一方、サンライズソアとシュテルングランツはスタートとテンのスピードが足らず。ケイティブレイブは番手の競馬にシフトチェンジしているので、無理に競りかけず2,3番手を取りに行くはず。逃げ、先行馬こそ多いが、良馬場ならば1000m60秒台前半遅くても後半付近に。平均ペースもしくはややスローペースの競馬の可能性が高い。勝負所は3,4コーナーで、一定流れる競馬が予想されるここは外から早目に動いた馬、中団から直線外に出す差し馬に要注意だ。
逃げる可能性があるのは、ノブワイルドとマテラスカイ、ネロ、ナックビーナス、セイウンコウセイ、ウインムートの6頭で非常に多い。ただし、スタートさえ決まればテンのスピードの違いでマテラスカイがハナに。ネロとセイウンコウセイ、ウインムートは番手からの競馬。ノブワイルドとナックビーナスの2頭はスピードが足らず、その後ろから。 枠の並びにもよるが、上記で取り上げたスピード足りる4頭が競り合いになる可能性が高い。600m通過は34秒フラット付近でハイペースに。外から飛んでくる差し、追い込み馬に要警戒。
ヴォージュとウインテンダネス、ガンコ、ノーブルマーズ、ムイトオブリガード辺りが逃げ候補。しかし、今の高速馬場を考えると無理に先手を狙う馬もおらず、競り合う可能性は極端に低い。ここはスローペース濃厚だ。おそらく、枠にもよるがヴォージュもしくはムイトオブリガードの逃げでやや縦長のレースに。先週の天皇賞(秋)同様に外伸び馬場ながら、先行馬が止まらない展開となるだろう。したがって、脚を溜める馬よりも前目で粘る穴馬が狙い目に。
アイアンテーラーとサルサディオーネが圧倒的なスピードで先手を狙い、この2頭の出方次第でペースが変わる。カワキタエンカはこの2頭に付いていけず、3番手以降から。浜中騎手と丸山騎手、どちらかが譲れば平均ペースに落ち着きそう。しかし、競り合うと2頭で大逃げとなるので、3番手以降の先行馬優勢に。どちらにせよペース自体は流れるので、クラシック、スプリントに続き、差し馬中心に馬券を組み立てるべきだろう。