誰が見てもアーモンドアイは強い馬だ。 まだまだ未完成の3歳馬ゆえ、レース後に疲れがでやすいという。しかし秋華賞の疲労も癒え、今回の追い切りではルメールを満足させるほぼ完璧な仕上りだという。数々のGI馬に乗ってきたルメールが「日本で乗った馬で一番強い!」と言っているのだからその言葉は信じられるものだと思う。その上に現在のルメールの騎乗振りは非の打ち処がない。 いわゆるゾーンに入っているような感じがしてならない。人馬一体で栄冠を掴む確率はかなり高いと思える。そのアーモンドアイに少しでも接近出来る馬は先行馬なのか差し馬なのか見極めたい。
宝塚記念を勝ったミッキーロケットやダービー馬マカヒキなどが回避。どちらも前走が天皇賞・秋だったことを考えると、激戦だった同レースからの調整は難しいのかも知れない。しかし、そこで全く能力を発揮できなかったスワーヴリチャードは元気いっぱい。レースの10日後にあたる11月7日にはCWで追い切り。そして順調だからこそ、11月15日の1週前追い切りは軽めの調整になったような気がする。 天皇賞・秋3着のキセキも気配が目立っている。11月14日のCWでの1週前追い切りでは3歳時にはなかった落ち着きとドッシリ感があった。こちらは使えば使うほど芯が入ってきたといった印象すらある。 あとは2016年ジャパンCの2着馬サウンズオブアース。前走後は一旦放牧へ出されているが、11月14日のCWでの1週前追い切りは併せ馬で素晴らしい伸びを見せている。
過去10年のJCにおいて、牝馬は[5-2-2-15]勝率21%連対率29%。牡馬は[5-8-8-128]勝率3%連対率9%ですから、いかに女性上位のレースかということが実感できます。 JCを勝った牝馬4頭(ジェンティルドンナ、ブエナビスタ、ウオッカ、ショウナンパンドラ)に共通するのが、2000m以上のGI勝ちの実績。ハープスター、デニムアンドルビー、ルージュバックなどはこの条件を満たしていませんでした。また4頭のうち2頭はディープインパクト産駒です。牡はハーツクライやジャングルポケットなどトニービンの血を引く馬の好走が目立ちますね。 今年は三冠牝馬アーモンドアイが人気を集めることになるでしょうが、JCを牝馬が勝つときはスローの上がりの競馬が多い(ようするに牝馬の斬れ味が活きやすい)ので、道中ペースが緩むようならばここもナデ斬る可能性は高い、という見立てになりますかね。